災害時に役に立つのはやはり車高が高い4WD

約3年間乗ったジムニーでいろんな場所へとドライブした。ゲリラ豪雨の危機的状況を切り抜け、雪道も楽しませてもらった。2人目の子供が産まれて泣く泣く手放したが、5ドアが登場したらまた乗れるだろうか……。
一方でジムニーに乗っていてもその走破性を試す機会がないという人がほとんどだと思います。もちろん、ない方が良いのですが、ジムニーが災害時などに活躍できることは間違いなく、私も一度だけ移動中にゲリラ豪雨が直撃してしまったことがあり、身を持ってそのありがたさを実感しました。
その日は予報も当てにならないような豪雨によって、行く先の道路の冠水を目の当たりにしながら、回避しつつ移動しなければなりませんでした。ただ心の何処かでいざとなればジムニーだからなんとかなる。という謎の自信があり(災害時は情報をこまめに入れて適切な対処をしなければなりませんが)、実際には被害にあわずに脱出することができました。
ただ、この状況を経験して思わず同乗していた家族もジムニーに対しての信頼感が芽生えましたし、この経験からも「一家に一台ジムニーを!」と、言っても過言ではありません。
事実、日本でも地域によってはジムニーのパトロールカーが用意されていることもありますから、こうした災害時や悪路、雪道などの安心感はジムニーならではと言えるでしょう。
そしてそんな頑強さと走破性の高さを軽自動車の枠の中で実現したのは、やはり世界的に見ても唯一無二の存在です。それが多くのファンに長く愛されている理由のひとつでもあります。
今後、実用性の高い5ドア版が発売されればさらに人気が拡大することは間違いありません。2025年はジムニー生誕55周年ですから、特別仕様車などの登場も期待されます。「最小で最強の4WD」ジムニーの今後に注目しましょう。

インドでは2023年1月にフロンクスとともにジムニー5ドアが発表され、同年6月から販売も開始している。