2024年12月5日、Stellantisジャパン(以下、ステランティス)は新型フィアット ドブロ/ドブロ マキシを発売しました。前編では7人乗のロングボディモデル「ドブロ マキシ」に試乗、その走り中心にレポートしましたが、今回はインテリアとその使い勝手について解説していきたいと思います。
総じてミニバンとしてのポテンシャルは高い
![画像: ミニバンには珍しい巻取り式のトノカバーが装備されていた。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2024/12/26/554d03bc3d671892c5ee6364c0abf8bc39510540.jpg)
ミニバンには珍しい巻取り式のトノカバーが装備されていた。
また、ミニバンでは珍しく2列目シートシートバックから荷室後端までを覆うトノカバーが付属している点もドブロ マキシの美点として挙げることができます。
一方で、国産ミニバンと比較して気になる点もあります。例えば、左右スライドドアやバックドアに電動開閉機構がない、2列目シートにスライド機構がない、筆者の住環境の場合だと仮に3列目シートを外した場合にはどこに保管しておけばいいのか、などなどです。
しかし、前編でご紹介した欧州車らしい走りの良さや好燃費な点、快適な乗員空間と広い荷室空間などを考慮すると、こういった気になることは些細なことなのかもしれません。ドブロ マキシのメリットとデメリットを理解したうえで付き合えばこのうえなく良い相棒になるはずです。
(写真:佐藤正巳)
![画像: 優れた走行性能と省燃費性能、独自性にあふれる車内空間など、ドブロ マキシには多くの魅力がある。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2024/12/27/d46daa267c1efabc3d0916cd4c7713ae8a97fb0e_xlarge.jpg)
優れた走行性能と省燃費性能、独自性にあふれる車内空間など、ドブロ マキシには多くの魅力がある。
■フィアット ドブロ マキシ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4770×1850×1845mm
●ホイールベース:2975mm
●車両重量:1660kg
●エンジン:直4 DOHCディーゼルターボ
●総排気量:1498cc
●最高出力:96kW(130ps)/3750rpm
●最大トルク:300Nm(30.5kgm)/1750rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:FWD
●燃料・タンク容量:軽油・50L
●WLTCモード燃費:18.1km/L
●タイヤサイズ:205/60R16
●車両価格(税込):436万円