2025年、フォルクスワーゲン ポロが誕生50周年を迎える。「ポロ」はビートルの後継車のひとつとして、すべての人が手頃な価格で購入でき、堅牢で壊れにくく、壊れても修理しやすく、合理的で実用的な小型車として登場。1975年3月に誕生して以来、6世代50年にわたって進化を遂げながら、世界中で多くの人々に愛されてきた。この「ポロ」はどのように進化してきたのか。ここではそのヒストリーを辿ってみたい。第2回は2代目ポロを紹介しよう。

2nd Generation(1981-1994):エステート感覚の小型車

1981年9月に「ポロ ハッチバック」を名乗って登場した2代目ポロは、全長が3.66mに伸ばされリアエンドがスクエアな形状となり、小型ながらも十分なスペースを備えた2ドアワゴンとなった。初代同様、極めて軽量で、ベーシックグレードでは車重はわずか770kgしかなかった。

翌1982年には、オーソドックスなハッチバックスタイルを採るモデルが「ポロ クーぺ」として登場。「ポロ ハッチバック」とともに2本立てのラインナップとなる。

その後さらに、ドイツ最小のディーゼルエンジン、エントリーモデルの「ポロ フォックス」、セダンモデルの「ポロ ノッチバック」を追加するなどラインナップを拡大し、1987年には限定車「ポロ クーペ GT G40」も登場した。

「ポロ クーペ GT G40」は、革新的なスクロール型スーパーチャージャー「Gラダー」を搭載。「Gラダー」は1.3L 115psエンジンを最大限に活かし、このコンパクトなモデルを最高速195km/hまで押し上げ、ポロの歴史に画期的な出来事をもたらした。

画像: オーソドックスなハッチバックスタイルのモデルは「ポロ クーぺ」として登場。

オーソドックスなハッチバックスタイルのモデルは「ポロ クーぺ」として登場。

画像: ダービーと呼ばれていたセダンモデルは、1985年「ポロ ノッチバック」として登場。。コンパクトだが十分なスペースがあり、価格が低く経済的なセダンとして、世界中で人気を博した。

ダービーと呼ばれていたセダンモデルは、1985年「ポロ ノッチバック」として登場。。コンパクトだが十分なスペースがあり、価格が低く経済的なセダンとして、世界中で人気を博した。

1990年、2代目ポロは大幅なアップデートを受け、長方形のヘッドライト、空気力学的に設計された一体型バンパー、改良されたラジエーターグリルを装備。その後1994年まで、13年間にわたり270万台が生産された。

画像: マイナーチェンジで、フロントのデザインを変更。ヘッドライト、バンパー、ラジエーターグリルのデザインが変更され、印象が変わった。写真は後期型の「ポロ GT」。

マイナーチェンジで、フロントのデザインを変更。ヘッドライト、バンパー、ラジエーターグリルのデザインが変更され、印象が変わった。写真は後期型の「ポロ GT」。

第2世代のユニークなモデルとしては、1992年に限定車「ポロ ジェネシス」が登場した。フォルクスワーゲンはイギリスのポップトリオ「ジェネシス」のヨーロッパツアーを後援したことがきっかけで開発されたモデルで、サウンドパッケージとともに、「Violet Touch Pearl Effect塗装」のボディカラーが話題となった。

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