「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、メルセデス・ベンツ CLSシューティングブレークだ。

メルセデス・ベンツ CLSシューティングブレーク(2012年:ニューモデル)

画像: 外寸は4ドアクーペとほとんど変わらない。ホイールベースも同じ。テールランプも共用のようだ。

外寸は4ドアクーペとほとんど変わらない。ホイールベースも同じ。テールランプも共用のようだ。

メルセデスの4ドアクーペ、CLSをベースに生まれたシューティングブレーク。美しいスタイルと高い利便性を融合したモデルだ。日本では発表されたばかり(編集部註:2012年)だが、まずはイタリアでの国際試乗会のレポートをお届けする。

シューティングブレークとは、1960年代頃、英国の貴族や富豪が狩猟に行くときのために作ったクルマのこと。主にスポーツクーペをベースにルーフを延ばし、リアに荷室を作った。そこは猟犬や獲物を載せるスペースだった。ベースになったのはアストンマーティン DB5やジャガー XJ-Sとか、フェラーリやポルシェもあった。もちろん1台ずつハンドメイドされていた。

このCLSシューティングブレークは4ドアクーペのCLSをベースに、ルーフをリアまで延ばしているのが特徴。スポーツワゴンというネーミングでもおかしくはないのだが、メルセデス・ベンツはしゃれたネーミングとしてシューティングブレークを用いた。スタイリングバランスの良さは初代からデザインを担当しているヴァゲナー氏も「2代目CLSはちょっと間延びしたので、シューティングブレークのほうがカッコいいよ」と打ち明けたほどだ。

初代CLSは日本でもEクラスやSクラスからの乗り換えでヒット車になったが、2代目への乗り換えに躊躇している人に、薦めたいモデルだ。

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