「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、メルセデス・ベンツ CLSシューティングブレークだ。

リアシートの居住性は4ドアクーペより良い!

画像: 日本仕様ではオプションでウッドフロアが選べる。フル乗車でもカーゴスペースは590Lある。

日本仕様ではオプションでウッドフロアが選べる。フル乗車でもカーゴスペースは590Lある。

特にリアシートは乗降性、室内の広さともに、Eクラス セダン並み。リアのラゲッジスペースも広い。奥行、左右幅とも1100mm以上あり、深さ300mm以上のサブトランクもダンパー付きフロアボードの下に確保されている。もちろんリアシートは背もたれが6:4で前倒しできるから、長い獲物(?)も積むことができる。

シューティングブレークのパワーユニットはCLSクーペと同じ構成だ。3.5LのV6(350)、4.7L(550)& 5.5L(63AMG)のV8ターボで、組み合わされるトランスミッションは7速AT。ただし、550はCLSクーペの2輪駆動(FR)から4マティックの4輪駆動になっている。このクルマの性格からすれば、この選択は納得できる。

日本上陸を前にイタリアで行われた試乗会では、全車種に乗ることができた。その中では350ブルーエフィシェンシーはバランスが良く、このスタイリングが気に入って乗るならベストバイだ。550は、低回転からのトルクの太さが魅力だ。そして63AMGになると、2500rpmからの爆発的エキゾースト音が理性を狂わせる。驚いたことに、それでも車載燃費計は10km/L以上を表示していた。

日本仕様の車両価格は970万円(税込)からという高額車だが、遊び心のわかるお金持ちにぜひ乗ってもらいたいと思わせてくれた1台だ。

画像: CLS63 AMGのインテリア。インパネまわりの操作系などは基本的に4ドアクーペと変わりはない。

CLS63 AMGのインテリア。インパネまわりの操作系などは基本的に4ドアクーペと変わりはない。

メルセデス・ベンツ CLS63 AMG シューティングブレーク(日本仕様) 主要諸元

●全長×全幅×全高:5000×1880×1415mm
●ホイールベース:2875mm
●車両重量:1980kg
●エンジン:V8 DOHCツインターボ
●総排気量:5461cc
●最高出力:386kW(524ps)/5250-5750rpm
●最大トルク:700Nm(71.3kgm)/1750-5000rpm
●トランスミッション:7速AT
●駆動方式:FR
●燃料・タンク容量:プレミアム・60L
●JC08モード燃費:15.8km/L
●タイヤサイズ:前255/35R19、後285/30R19
●当時の車両価格(税込):1680万円

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