2025年モデルからパワーユニットを刷新
ポルシェ 911としては8代目となる現行型「タイプ992」は2018年秋に発表され、日本仕様は翌2019年初めに発売された。2024年5月には大幅改良が施され、通称「タイプ992.2」と呼ばれるようになる。
大きく変わったのはパワーユニットで、3Lの水平対向6気筒ツインターボエンジンは全面的に刷新された。インタークーラーは911ターボ用、ターボチャージャーは911カレラGTS用(いずれも従来型)のものが採用され、最高出力は394ps、最大トルクは450Nmを発生。0→100km/h加速は4.1秒、最高速度は294km/hと従来型よりパフォーマンスをアップした。
エクステリアでは、バンパーのデザインを変更してエアロダイナミクスとパフォーマンスを向上させている。特徴的な4灯グラフィックを備えたマトリックスLEDヘッドランプも標準装備した。
インテリアでは、2シーターを標準としてリアのプラス2シートは無償オプションとなった。メーターは12.6インチのフルデジタルとなり、911では初となるスタートボタンは、イグニッションキー時代と同じステアリングホイール左に備わる。
なお、日本仕様の911カレラのトランスミッションは8速PDK(DCT)のみだが、ハンドル位置は左右とも選べる。(写真:伊藤嘉啓)
ポルシェ 911カレラ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4542×1852×1302mm
●ホイールベース:2450mm
●車両重量:1570kg
●エンジン:水平対向6 DOHCツインターボ
●総排気量:2981cc
●最高出力:290kW(394ps)/6500rpm
●最大トルク:450Nm(45.8kgm)/2000−5000rpm
●トランスミッション:8速DCT
●駆動方式:RR
●燃料・タンク容量:プレミアム・63L
●WLTPモード燃費:9.3-9.9km/L
●タイヤサイズ:前235/40ZR19、後295/35ZR20
●車両価格(税込):1694万円