GA-Fプラットフォームの改良でグレードアップ
オフロード性能を高めるとともに、レクサスのフラッグシップにふさわしい上質な乗り味を確保するために、GA-Fプラットフォームにも新たな工夫が施されています。

OVERTRAIL(ムーンデザート)。安全装備面でも、最新のLexus Safety System +を採用している。

専用のクロスメンバー(クロスメンバーNo.3)を新設、断面と板厚を最適化し薄型形状とする。エンジンモデル同等の最低地上高を確保することが可能になった。
たとえば電動化にともなう重量増と延ばされた全長に対応するため、新しいモデルには専用の第三のクロスメンバーを新設。リアエンジンマウントの材質変更によって、耐久性も向上させました。
メインバッテリーのリアフロア配置に合わせ、スペアタイヤの搭載位置を変更、デパーチャーアングルとの兼ね合いも考慮しつつさまざまなレイアウトを最適化しました。その改良はオフロード性能を高めるとともに、整備性にもメリットがあるようです。
高いボディ剛性は、オンロードでのハンドリング性能も引き上げています。ボディをフレームに取り付けるキャブマウントクッションは、完全に再設計されており、フレームやボディの捻り時のジョイント剛性を強化、低周波の振動を大幅に低減することですっきりとした乗り心地を実現しました。
ダブルウィッシュボーン式フロントサスペンションとマルチリンク式リアサスペンションの組み合わせは、高いオフロード走行性能とオンロード性能を両立。加えてAVSアクチュエーター部のバルブ構造を見直すことで、路面の凹凸に対する減衰力制御をより精密化、突き上げ感を抑えた滑らかな乗り心地を備えています。優れたロードノイズ遮音性などと相まって、あらゆるシーンで洗練された走りを実感することができそうです。
大人の冒険心をさらに満たす「OVERTRAIL+」
レクサスは、2023年の東京アウトドアショーで、世界中のお客様に洗練された冒険を通じて自然を探求する取り組み「オーバートレイルプロジェクト」を提案しました。新たに登場したLX 700hにも、「OVERTRAIL+(オーバートレイル プラス)」というグレードが設定されています。

OVERTRAIL+のみに「ムーンデザート」というボディカラーが設定される。

OVERTRAIL+設定色「モノリス」のコーディネイト。レクサスらしい上質なオフロードシーンを演出する。
エクステリアデザインは、過酷な環境での使用にもへこたれない「プロフェッショナルツール」を表現しています。黒光輝塗装が施されたスピンドルグリルとマットグレー塗装のアルミホイールをはじめ、フォグランプやルーフレール、ウインドウモールなどをダーク系でコーディネイト。OVERTRAIL+専用の「ムーンデザート」を含む全6色が揃います。
OVERTRAIL+はシート表皮のメイン部分やドアトリムに低彩度の「モノリス」を設定。アッシュパール墨ブラックのオーナメント加飾をコーディネイトすることで、オフロードシーンにも上質感を漂わせます。
もともとLXモデルには、トルセン・リミテッド・スリップ・ロック・センターデフが標準装備されていますが、OVERTRAIL+には電子制御のフロントとリアのロックデフが追加されていることにも注目したいところ。ドライバーは必要に応じてロックすることで、起伏の多い地形での車両安定性とトラクションを向上させます。
OVERTRAIL+に限らず、新しいレクサスLX 700hは大人の冒険心を満たしてくれる「万能性」を発揮してくれそう。「ラグジュアリー」のもたらす価値に対する「先見の明」を常に忘れないレクサスならではの、特別な体験を与えてくれることは間違いなさそうです。
【レクサスLX 700hラインナップ&プライス】
・LX 700h 15,900,000円
・LX 700h OVERTRAIL + 15,900,000円
・LX 700h EXECUTIVE 21,000,000円