新型「RZ」主な走りの進化ポイントと効能をおまとめ その1

防音性能を持つトノカバーの採用やバックドアトリムアッパー、デッキボックスへの防音材追加など、ロードノイズや風切音を徹底的に抑制。電気自動車としての「質感向上」にダイレクトにつながる改良だ。写真はRZ550e “F SPORT”。

バッテリーの大容量化に加えバッテリーパック構造を最適化、同時に車載充電器の充電性能といった各機能をレベルアップ。充電開始前に電池温度を最適な状態に調整する「電池プレコンディショニング」も、充電性能劣化を抑えてくれる。
⓵BEVシステムの全面刷新
・大容量リチウムイオンバッテリー(水冷式)採用、構造最適化
・新型eAxle(インバーター効率向上)採用
・モーター高出力化(フロント・リアともに167kW)
・「電池プレコンディショニング機能」採用
<主な効能>
・全開加速性能、最高速性能向上
・中間加速の伸び感向上
・出力の多様化にともなうラインナップ拡大
・航続距離伸長(AWD:500km=約14%改善/FWD:575km=約20%改善)
・最大30分以上の充電時間短縮、充電時間遅延の遅延を解消
②専用プラットフォームの改良
・ラジエーターサポート廻り板厚、接合を強化
・リアブレースを追加、ねじり変形を抑制
<主な効能>
・操舵応答性を質感とともに向上
③ステアバイワイヤシステム(専用ステアリングホイール)の導入
<主な効能>
・取り回し性能向上
・俊敏性、高速安定性向上
新型「RZ」主な走りの進化ポイントと効能をおまとめ その2

ターンインではすっきりとした入り込み感をもたらすとともに、脱出時には姿勢の乱れを抑えてスムーズな加速につなげる。「DIRECT 4」に制御見直しによる効果は、コーナリング時により明確な変化として感じとれるかもしれない。
④新四輪駆動システム「DIRECT 4」の進化
・駆動力配分制御見直し
<主な効能>
・トラクション性能、操縦安定性向上
・旋回フィーリング、ライントレース性改善
・緊急時危険回避性能を高次元で確保
⑤「インタラクティブ マニュアル ドライブ」を新設定
・パドルシフト操作によるマニュアルトランスミッション感覚の駆動力出力を発生
・エンジンが搭載されているようなサウンドの演出
<主な効能>
・聴覚、視覚を通して、より深いクルマとの対話感覚を創出
⑥音と振動の発生源を抑制する源流対策
・サスペンション特性(アブソーバー減衰力)見直し
・リアフロアサイレンサー設定
・防音材の高性能化
・各部の防音性能を向上
・ボディフロアパネルに高減衰接着剤を採用
<主な効能>
・操縦安定性の確保と乗り心地の向上を両立
・ロードノイズ、風切音対策を徹底
・質感の高い乗り心地を創出
【LEXUS RZ550e “F SPORT” 主要諸元】
●全長×全幅×全高:4805×1895×1635mm
●ホイールベース:2850mm
●タイヤサイズ:20インチ
●車両重量:2135-2180kg
●フロントモーター 最高出力:167kW(227ps)/最大トルク:268.6Nm
●リアモーター 最高出力:167kW(227ps)/最大トルク:268.6Nm
●システム最高出力:300kW(407.8ps)
●総電力:76.96kWh
●0→100km/h加速:4.4sec