ハイウェイを長距離走っても疲れを感じさせない快適性
アウディはA5に限らず、全モデルに渡って素晴らしいステアフィールを持っているが、新型はさらに磨きがかかっていた。中立位置からわずかに切り込んだ時に、非常に微妙なイナーシャを感じさせながらもノーズはドライバーの意思に正確に向きを変える。

A5に搭載される2L TDI直4ディーゼルターボとS5の3L TFSI V6ターボはともに48V MHEVプラスを採用。
そしておよそ70マイル/時の巡行では軽く手を添えるだけで安全にクルマが車線をトレースするので、200マイルの距離をノンストップで走っても疲れを感じさせないのだ。この素晴らしい特性はホイールベースの延長によってさらに高められている。
考察を行った結論はズバリA5セダン、パワートレーンは2.0 TFSIクワトロである。伸びた全長とスラントノーズが与えられて、現行スポーツバックにも勝るとも劣らないスポーティなシルエット、そして実用性を得た。
TDIとS5に搭載された48VのMHEVプラスも非常に魅力的なハイテクだったので、ぜひとも日常ドライブで試してみたい。
一方でフォルクスワーゲングループ内で広く採用されるEA888も素晴らしいエンジンだ。これまで乗った2台は合計6万マイル以上走ってもトラブルフリー。さらに12VのMHEVながら再始動も滑らか。燃費もハイウエイ走行で20km/Lを記録する。
そんなわけでややコンサバな結果になった。もちろん今後登場するであろうスポーツバック、あるいは48Vと2Lの組み合わせも気になるが、それは「今後の楽しみ」として取っておくことにしよう。
【A5セダン TFSI クワトロ 主要諸元】
●Engine 種類:直4DOHCターボ+モーター 総排気量:1984cc ボア×ストローク:82.5×92.8mm 圧縮比:12.5 最高出力:150kW(204ps)/3900-6000rpm 最大トルク:340Nm/000-4000rpm 燃料・タンク容量:プレミアム・56L WLTPモード燃費:12.9-14.4km/L WLTPモードCO2排出量:176-158g/km●Dimension&Weight 全長×全幅×全高:4829×1860×1444mm ホイールベース:2892mm トレッド 前/後:1618/1605mm 車両重量:1750kg ラゲッジルーム容量:417/1271L ●Chassis 駆動方式:4WD トランスミッション:7速DCT(7速Sトロニック) ステアリング形式:ラック&ピニオン サスペンション形式 前:5リンク・後:5リンク ブレーキ 前/後:Vディスク/Vディスク タイヤサイズ:225/55R17 ●Performance 0→100km/h加速:7.6sec. 最高速:245km/h