カッコいいだけでなく空力効果もバッチリ
トヨタのオフィシャルチューナーとして、スーパーGTやスーパーフォーミュラなどのモータースポーツチームの運営だけでなく、自動車のカスタムパーツを手掛けているトムス。
カスタムパーツでは、レース経験のノウハウを生かしたエアロパーツやアルミホイールなどのドレスアップパーツのほかにも、エキゾーストシステム(マフラー)やサスペンション、ブレーキ系用品など、機能系パーツにも力を入れており、いずれも高い人気を誇っている。

進化型ヤリスにトムス・スタイリングパーツセットを装着。よりレーシーかつスタイリッシュに変貌している。
今回発売されるのは、東京オートサロン2025にて展示された進化型「GRヤリス(2024年4月以降の後期型)」の「スタイリングパーツセット」だ。
このエアロパーツは、「Racing DNA」をテーマに設計されており、GRヤリスのポテンシャルを最大限に引き出すために、トムスが得意とするレーシングスピリットを注入している。
前まわりから見ていくと、フロントディフューザーが目を惹く。前期モデルと同様にサイドフィンを装着し、フロントタイヤに流れる乱流を剥がして空気抵抗(ドラッグ)を低減する。

フロントディフューザーの先端形状は、前期モデルでは段差があったが、後期モデルではその段差をなくし、滑らかでまとまりのある印象に仕上げている。
ボディサイドにはリアタイヤ前方の整流効果を追求したサイドエッジアタッチメントが装着される。後期モデルではサイドフィンを追加することで空気の剥離をより効率化し、後方への流速を向上。これによりリアフェンダー周辺の空気の乱れを抑え、スムーズなエアフローを実現する。
リアはルーフウイングとアンダーディフューザーの2つで武装する。
リアルーフウィングは翼端板フィンの形状を改良し、翼端部分をウィング上面と滑らかに繋げることで、統一感のあるデザインに仕上げている。
リアアンダーディフューザーはパラシュート効果を抑えつつ、マフラーの排熱を効率化する穴あき形状を採用。フィンを一体化させることで空気の流れを整え、デザインに統一感を持たせながらリヤの迫力を強調している。