現代のハイパーカーは機能性や快適性も考慮

リサイクル鍛造カーボンファイバーを多用したインテリア。インパネ中央のタッチパネルで、さまざまな機能を操作できる。
ハイパーPHEVとはいえ機能性や快適性も考慮したボディは、初期のプロトタイプから公開されるごとに進化している。前ヒンジで上方に開くディヘドラルドアこそ採用しているものの、低められたサイドシルやルーフのカットアウト、前方に配されたAピラーなどで乗降性を配慮。F1マシンから着想を得たルーフシュノーケル、トップエグジットに2本/ボディ下部両端に2本のクワッドテールパイプ、リアの大型ベンチュリトンネルなどが、美しさとエアロダイナミクスを両立させている。
リサイクル鍛造カーボンファイバーを多用したインテリアでは、上下をフラットにしたカーボンファイバー製ステアリングホイールやコンパクトなメーターディスプレイ、一体型カーボンファイバー製シートなどが特徴的だ。インパネ中央にはタッチスクリーンがセットされ、ドライブモードをはじめオーディオ/カーナビ/電話などの操作が可能だ。
他のアストンマーティン車と同様、パーソナライゼーション サービスの「Q by アストンマーティン」により、無限のビスポークとカスタマイズが可能だから、内外装のさまざまなカラーリングや素材の選択、小さな特徴的なディテールの追加などで、唯一のヴァルハラを創り上げることができる。
前述のように、ヴァルハラは999台のみの限定生産。2025年第2四半期に生産を開始し、デリバリーは同年下半期に開始を予定している。日本仕様の車両価格(税込)は、1億2890万円。日本に何台導入されるかは発表されていないが、まだ購入は可能だという。究極のドライバーズ スーパーカーとアストンマーティンが謳うヴァルハラ、気になるミリオネアは購入を検討されては、いかが?

ユニークなテールランプは初期プロトタイプから継承された。リアエンド下部の巨大なベンチュリトンネルも特徴的だ。
アストンマーティン ヴァルハラ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4727×2014(ボディ)×1161mm
<ドアオープン時の全高は2106mm>
●ホイールベース:2760mm
●空荷重量:1655kg
●エンジン:V8 DOHCツインターボ+モーター×3
●総排気量:3982cc
●エンジン最高出力:828ps
●モーター合計出力:251ps
●システム最高出力:793kW(1079ps)
●システム最大トルク:1100Nm
●トランスミッション:8速DCT
●駆動方式:ミッドシップ4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・65L
●※最高速度:350km/h(リミッター作動)
●※0→100km/h加速:2.5秒
●タイヤサイズ:前285/30ZR20、後335/30ZR21
●車両価格(税込):1億2890万円
※目標値