トヨタが欧州で展開する、AセグメントのコンパクトSUV「アイゴX(Aygo X)が2代目へと進化。パワートレーンをこれまでの1Lエンジンから1.5Lのストロングハイブリッドとし、新たに「GRスポーツ」グレードの設定も行われた。発売は、2025年末が予定されている。

「ヤリス」/「ヤリス クロス」のハイブリッドシステムを搭載

AセグメントのコンパクトSUVトヨタ「アイゴX(Aygo X)」。欧州マーケットを狙った意欲作だが、そのユニークさと手頃な価格とで、2022年の発売以来28万7000台以上が販売されている。

画像: 欧州で人気のコンパクトSUV「アイゴX」がフルハイブリッドモデルへと進化。

欧州で人気のコンパクトSUV「アイゴX」がフルハイブリッドモデルへと進化。

その「アイゴX」が2代目と進化し、2025年末に欧州マーケットにリリースされることとなった。進化のポイントはなんといってもストロングハイブリッド(シリーズパラレルハイブリッド)化だ。これまでは1Lの内燃機関だったが、1.5Lのストロングハイブリッドシステムとなる。

このシステムは、「ヤリス」や「ヤリス クロス」に搭載される「THS llハイブリッド」で、Aセグメントとしては初のストロングハイブリッド採用となる。が、ことはそう簡単なことではなかった。先代と同じ2430mmのホイールベースと231Lのトランク容量を維持することを命題に、大型のストロングハイブリッドシステムの搭載スペースを確保しなければならなかったからだ。

そこで考え出したのが、補助バッテリーをトランクの下にし、ふたつのバッテリーセルスタックをフロア幅いっぱいに並べ、後部座席の下に縦置きすることだ。これなら、トランク容量に影響を与えない。ちなみに、他のストロングハイブリッド搭載車はは並列配置が採用されており、当然のごとくトヨタ初となる。

画像: 大型フルハイブリッドシステム搭載にあたり、先代同様に2430mmのホイールベースと231Lのトランク容量確保が最大の難関だった。

大型フルハイブリッドシステム搭載にあたり、先代同様に2430mmのホイールベースと231Lのトランク容量確保が最大の難関だった。

工夫はまだある。大型のパワートレインを収容するために、フロントオーバーハングは 76 mm 延長されが、「アイゴX」の持ち味であるダイナミックなプロポーションを壊さないよう、細心の注意が払われたパッケージングが行われている。

大幅に向上した走行性能。静粛性の高さにも注目したい

ストロングハイブリッドの採用で環境面でも格段の進歩をみせた。クラストップレベルのCO2排出量86g/kmを実現し、排出ガスの厳しい規制にも対応できるようになった。また、システム最高出力が、従来の1Lエンジンより44hp 増しの116hpとなったことから、0 から 100km/hまでを10 秒未満で加速する瞬発力も備えている。

画像: 軽快なハンドリングと小気味よい加速性能で、ファンなドライブが楽しめそうだ。

軽快なハンドリングと小気味よい加速性能で、ファンなドライブが楽しめそうだ。

TMGA(トヨタ グローバル ニュー アーキテクチャー)のGA-Bプラットフォームと、ハイブリッドバッテリーの低重心化による高剛性ボディにより、軽快なハンドリングも楽しめる。最小回転半径4.7mも魅力だ。

静粛性にもこだわりをみせる。。ダッシュサイレンサーやボンネットインシュレーター、エンジンアンダーボディカバーに加え、改良された排気システムとサイレンサーが、ノイズの少ないドライブを約束してくれる。加えて、上位グレードでは窓ガラスが標準より厚くされている。

安全面では、強化されたプリクラッシュセーフティシステムをはじめ、レーントレースアシスト、ロードサインアシスト、新たに加わった緊急運転停止システムとプロアクティブドライビングアシストなどの機能を有するトヨタセーフティセンスを搭載。また、トヨタセーフティセンスの無線アップデートにも対応する。これは「アイゴX」初となる。

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