2025年6月20日、フォルクスワーゲンの新型ミニバン「ID.Buzz」が発表されました。そのプレス発表会終了後、東京・六本木周辺でID.Buzz Pro ロングホイールベースにチョイ乗りする機会を得ました。ここでは、その国内試乗第一報をレポートします。

装備面や圧倒的な広さを考えれば、戦略的なプライスともいえる

加えて後席にも10分程度、試乗することができました。ロングホイールベースモデルでは2列目シートがベンチシートになっていますが、それでも2列目シートは大きく前後へスライドすることが可能なため、もっとも後ろへスライドさせれば、身長174cmの筆者が足をピンと伸ばせるほど余裕がありました。その状態でも3列目シートは十分に大人2名が座ることのできるレッグスペースを確保されていました。とりわけ頭上スペースに関しては、全席において不満を感じることのない広大な空間を手にしていました。

さらに、快適装備に触れても、脱着可能な3列目シートや1列目シート裏に備わる折りたたみ式テーブルなどは標準装備されるほか、ロングホイールベースモデルにはパノラマサンルーフやHarman/Kardon製のプレミアムサウンドシステムをアドオンすることもできると、ミニバンとしての実用性に加えてプレミアムクラスとしても説得力のあるオプション装備が選択できるなど、その「マルチ性」には驚かされるところがありました。

画像: ロングホイールベースモデルの2列目シートは3名乗りのベンチシートを採用。ショートモデルではキャプテンシートになっており、それぞれ前後スライド機構を備えているのが特徴。

ロングホイールベースモデルの2列目シートは3名乗りのベンチシートを採用。ショートモデルではキャプテンシートになっており、それぞれ前後スライド機構を備えているのが特徴。

そうした「てんこ盛り感」を考慮すれば、通常モデルで888万9000円、ロングホイールベースモデルで997万9000円というプライスタグは、絶対的数値はさておき、十分説得力のある価格設定だともいえます。

さらに特筆すべきことに、ID.Buzzの購入者には「1年間PCAネットワークの急速充電を無料付帯する」という特典が付与されます。PCAとは、フォルクスワーゲングループ3社(フォルクスワーゲン・アウディ・ポルシェ)が協業した充電ネットワーク「プレミアム・チャージング・アライアンス」です。150kWの急速充電器を全国350拠点以上に展開される日本最大級のプレミアム充電サービスで、この急速充電を1年間無料で使用できるというのは、ランニングコストは「実質タダ」といえる驚きのベネフィットが付きます。

「デザインや世界観でID.Buzzを選んだら、たまたま電動化されたモデルだった」という新規顧客に対しても、「しかも充電は1年間無料で、航続距離は524〜554kmとロングドライブにも十分対応できる」という説得力のあるセールスポイントまで付与されるID.Buzz。その日本で走らせた実力は十分以上であり、アイコニックな装いもまた、日本の道と人を明るくするフォルクスワーゲンらしいピープルズカーであることが確認できました。

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