「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、BMW 3シリーズ(6代目)だ。

本命のハイブリッドはトルク感と好燃費で◎

とはいえ、エンジンに大いにこだわる筆者の心を満たしてくれる大本命は、やっぱりハイブリッドだ。6気筒エンジンの調律されたサウンドと力強くスムーズな加速感と、それをアシストするモーターのトルク感はやみつきになりそう! なんといっても0→100km/h加速は旧型の335iを上回る5.3秒という俊足だ。それでいて不要なシーンではエンジンを積極的にストップさせることで、320i並みの好燃費を実現している。

画像: ◎320d ツーリング●全長4625×全幅1800×全高1460mm●ホイールベース:2810mm●車両重量:1610kg●エンジン:直4 DOHCディーゼルターボ・1995cc●最高出力:135kW(184ps)●最大トルク:380Nm(38.7kgm)●JC08モード燃費:19.4km/L●トランスミッション:8AT●タイヤ:225/50R17●車両価格(税込):511万円

◎320d ツーリング●全長4625×全幅1800×全高1460mm●ホイールベース:2810mm●車両重量:1610kg●エンジン:直4 DOHCディーゼルターボ・1995cc●最高出力:135kW(184ps)●最大トルク:380Nm(38.7kgm)●JC08モード燃費:19.4km/L●トランスミッション:8AT●タイヤ:225/50R17●車両価格(税込):511万円

そして、ワゴン派待望のツーリング。セダンとの車両重量差は70kgで、乗員や荷物をたくさん載せた状態をカバーできるようハードにセッティングされている。走りっぷりとしては、乗り心地はやや硬めで、ワインディングロードを攻めると、セダンに比べるとややリアの重さを感じる。だが、普通にドライブしているぶんにはほぼ気になることはないだろう。

また、4WDのXドライブも試乗してみた。今回、途中から雨が降ってウエット路面になった際に後輪駆動モデルとの違いがよくわかったのだが、Xドライブのほうがプッシュアンダーステアが出にくい。雪道などでも強い味方になってくれることだろう。ちなみに、今まで3シリーズのXドライブは左ハンドルのみだったが、右ハンドルになったはありがたい。

乗り比べてみると、どのエンジンも悪くないが、予算を無視すればハイブリッドを選びたい。やはりストレート6の気持ち良さにはかなわないし、速さは段違い。それでいて燃費もいい。複雑な制御をしながらも違和感なく走れる点も好印象だ。トランクがあまり狭くなっていないのも高ポイントが付けられるだろう。

画像: アクティブハイブリッド3 Mスポーツのインパネ。中央のディスプレイはナビやAVのほかリアビューカメラなどに対応。

アクティブハイブリッド3 Mスポーツのインパネ。中央のディスプレイはナビやAVのほかリアビューカメラなどに対応。

BMW アクティブハイブリッド3 Mスポーツ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4625×1800×1440mm
●ホイールベース:2810mm
●車両重量:1740kg
●エンジン:直6 DOHCターボ+モーター
●総排気量:2979cc
●システム最大出力:250kW(340ps)
●システム最大トルク:450Nm(45.9kgm)
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:FR
●燃料・タンク容量:プレミアム・57L
●JC08モード燃費:16.5km/L
●タイヤサイズ:前225/45R18、後255/40R18
●当時の車両価格(税込):745万円

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