マイルドハイブリッドとフルハイブリッドを設定

縦型の10.4インチ スマートフォン連携ディスプレイオーディオを採用し、Google 搭載車として先進的なコネクティッドサービスを提供する。
パワートレーンは、マイルドハイブリッド(MHEV)とハイブリッド(HEV)の2種類を設定。MHEVは103kWを発生する1.3L 直噴ガソリンターボ+補助モーターで、6速MTと7速DCTが選択できる。HEVは80kWを発生する1.8Lの自然吸気の直4ガソリンエンジンに2モーター(36kWの駆動用と15kWの発電用)、2つのインバーターとコンバーターを内蔵したパワーエレクトロニクスボックス、1.4kWhの駆動用リチウムイオンバッテリー、走行状況に応じて駆動を最適化するスマートマルチモードギアボックストランスミッションを組み合わせ、最高出力115kWを実現する。
このパワートレーン、三菱ではアナウンスしていないがルノーのキャプチャーやアルカナ、そしてシンビオズなどに採用されているハイブリッドシステムと基本的には同じと思われる。このグランディスはスペインにあるルノー社のバリャドリード工場で生産されることからも、パワートレーンの出自が分かるというものだ。
デジタル化やコネクティッド機能では、縦型の10.4インチ スマートフォン連携ディスプレイオーディオ(以下、SDA)を採用し、Google 搭載車として先進的なコネクティッドサービスを提供する。音声認識機能を使い、通話や音楽の再生、エアコンの温度調整などができる Google アシスタントや、ナビゲーション機能やリアルタイムの交通情報を提供する Google マップ、スマートフォンのように音楽やゲーム、ビデオストリーミングなどの100以上のアプリを利用できる Google Playの利用が可能だ。
Apple CarPlayやAndroid Autoとワイヤレスで接続してスマートフォンとも連携できる。モバイルアプリ「ミツビシモーターズ」を使えば、スマートフォンで駐車位置の確認、遠隔で車両のロック/アンロック、エンジンを操作するデジタルキーなどでコネクティッド機能を強化できる。超音波センサーやカメラ、前方レーダーにより、車両周辺の状況を常にモニタリングし、ドライバーの運転をサポートするなど、先進の予防安全技術も多数搭載している。
三菱では、2024年度のアウトランダーPHEVに続き、このグランディスと電気自動車のエクリプスクロスを同時期に欧州に投入する計画だ。なお、供給元のルノーとの関係を考えると、グランディスが日本に導入される可能性は低いだろう。

かつての「グランディス」はミニバンだったが、今回の新型はSUVだ。
The All-New Mitsubishi Grandis | European Premiere
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