メルセデス・ベンツは2025年7月2日(現地時間)、同社の次世代電動バン「VLE」による約1100kmのロングディスタンス試験走行を実施。シュトゥットガルトからアルプスを越え、ローマまでわずか2回・各15分の充電のみで完走したことを発表した。

わずか30分の充電でシュトゥットガルトからローマへ到達

今回の試験走行は、メルセデス・ベンツの開発拠点があるシュトゥットガルトから、約1100km離れたイタリアのローマまでを2台のVLEプロトタイプで走破するというもの。

画像: メルセデス・ベンツ「VLE」が実証した電動ミニバンの実力。

メルセデス・ベンツ「VLE」が実証した電動ミニバンの実力。

途中、アルプスの峠道、ドイツおよびイタリアのアウトバーン、混雑する田舎道や都市部の狭路など、あらゆる走行シーンを網羅しており、まさに「実用性検証」にふさわしいルート構成だ。

驚くべきは、その充電戦略。走行中の充電はわずか2回、いずれも15分間の短時間で済ませている。平均速度を保ったまま、合計13時間でローマに到達。しかも、車内は常時22℃に空調管理されており、快適性を一切損なうことなく旅を完遂している。

開発責任者のアンドレアス・ツィーガン博士は「シュトゥットガルトからアルプスを越え、ローマまでわずか2回の短時間充電で走破したこの実績は、VLEが搭載する新アーキテクチャの高効率性を明確に示すものだ」と語っている。

画像: 行程中、充電は1回につき15分間を2回、計30分のみ。これで1090kmのルートを走りきった。

行程中、充電は1回につき15分間を2回、計30分のみ。これで1090kmのルートを走りきった。

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