2025年7月10日、スズキは初のバッテリーEV(BEV)「eビターラ(e VITARA)」の先行情報を公開した。日本導入は2025年度中を予定している。

新開発のプラットフォーム「ハーテクトe」も採用

画像: 駆動方式は、1モーターの2WD(FF)と2モーターの4WDを設定。

駆動方式は、1モーターの2WD(FF)と2モーターの4WDを設定。

充電性能は、49kWhは200V 6kW(32A)の普通充電なら約8.5時間で10→100%に、90kW(200A)の高速充電なら約45分で10→80%に充電可能。61kWhは、それぞれ約10.5時間と約45分となっている。一充電の走行距離(WLTCモード計画値)は、2WD標準が400km以上、2WD上級が500km以上、4WDが450km以上。最高速度は、いずれも150km/h。0→100km/h加速は、それぞれ9.6秒/8.7秒/7.4秒とされている。

ドライブモードは、スポーツ/ノーマル/エコの3モードを設定。4WDでは前後モーターのトルク配分を路面状況に応じて変化させるオートモードと、悪路などで片輪が空転したときにブレーキをかけるトライアルモードを設定している。

画像: レザーシートは電動アジャストやヒーターも備わる。リアシートのスペースも十分広い。

レザーシートは電動アジャストやヒーターも備わる。リアシートのスペースも十分広い。

プラットフォームはEV専用に新開発した「ハーテクトe」を採用し、高ハイテン材の使用率を従来の約2倍にし、電池容量を最大化するためにフロア下メンバーを廃止するなどが図られ、エネルギー吸収材のプロテクトフレームや前後の空力カバーなども採用されている。

また、ステアリング&シートヒーターを採用して冬場の航続距離悪化を防いだり、寒冷時バッテリー消音機能やバッテリーウオーマー機能なども備えて充電性能の向上を図っている。

現段階では、内外装の装備や車両価格などの詳細は発表されていないが、スズキでは、随時専用サイトに掲載していくという。日本市場ではほとんどライバルのいないBセグメントのSUV電気自動車、eビターラには注目が集まりそうだ。

画像: テールランプをガーニッシュでつなぐ。リアスポイラーも装備する。

テールランプをガーニッシュでつなぐ。リアスポイラーも装備する。

スズキ eビターラ 主要諸元(プロトタイプの開発目標値)

●全長×全幅×全高:4275×1800×1640mm
●ホイールベース:2700mm
●車両重量:1700(2WD標準)/1790(2WD上級)/1890(4WD)kg
●モーター:交流同期電動機(4WDは同×2)
●システム最大出力:106kW(2WD標準)/128kW(2WD上級)/前128kW、後48kW(4WD)
●バッテリー総電力量:49kWh(2WD標準)/61kWh(2WD上級、4WD)
●WLTCモード航続距離:400km以上(2WD標準)/500km以上(2WD上級)/450km以上(4WD)
●駆動方式:2WD(FWD)または4WD
●タイヤサイズ:225/55R18

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