「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、MINI ペースマンだ。

MINI ペースマン(2013年:ニューモデル)

画像: 全長と全幅はMINI クロスオーバーと変わらないが、2ドア化して全高を低めたクーペスタイルとしたので印象はまったく異なる。

全長と全幅はMINI クロスオーバーと変わらないが、2ドア化して全高を低めたクーペスタイルとしたので印象はまったく異なる。

MINI 7番目のバリエーションは、クロスオーバーをベースに2ドア化した「ペースマン」だった。さしずめ、ミニの“イヴォーク”的なモデルだが、他のMINI モデル同様にエンジン バリエーションも豊富。日本でもMINIのブームを増幅させそうな1台だ。日本発売を前に地中海のマヨルカ島で行われた国際試乗会のレポートをお届けしよう。

MINI ペースマンは、端的に言ってしまえば、MINI クロスオーバーをベースにしたクーペモデルだ。4つのドアを2つにし、ルーフエンドをシュッとすぼめてクーペのようなラインを作った。デビューはデトロイト ショーだったから、メインマーケットはアメリカだろうと推察できる。彼の地では、MINI クーペは少々小さ過ぎたのかもしれない・・・。

その特徴はといえば、まず「ペースマン」という名前が挙げられるだろう。これまでMINIは、クラシック MINI時代のネーミングをことごとく復活させてきた。日本では「クロスオーバー」となるモデルも、ヨーロッパでは「カントリーマン」だ。だが、今回は別もの。開発車にネーミングの由来を尋ねたところ「先頭を走るもの」といった意味だそうだ。それでも〝マン〞をつけることで、なんとなくMINI ワールドを感じさせてくれる。

ボディサイズは全長、全幅ともクロスオーバーと変わらない。全高だけルーフが29mm下がったのと、10mmダウンのスポーツサスが取り付けられることで、立体駐車場に入ることになったのは、日本ではありがたいかもしれない。(編集部註:数値は欧州仕様)

画像: インパネまわりはクロスオーバーと変わらない。日本仕様では右ハンドルで、トランスミッションはATも設定されるはず。

インパネまわりはクロスオーバーと変わらない。日本仕様では右ハンドルで、トランスミッションはATも設定されるはず。

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