BEVとコンパクトSUVの魅力に加え、日本へのローカライズにもしっかり対応
暑い時期に大活躍するシートベンチレーションが標準装備なのが嬉しい。さらに冬場に大活躍してくれるシートヒーター(前席左右)とステアリングホイールヒーターも備える。このシートヒーター&ステアリングホイールヒーターの優れているところは、外気温が低い時に車両を起動すると自動的にオンになるところだ。当然、気温が高ければ手動でスイッチを入れないかぎり作動しない。実に気が利いている。
ドライブレコーダーが標準装備されている点も強調したい。装着率がかなり高いドラレコだが、コナはADASにも使われるカメラがビルトインドラレコとして機能しているのだ。あとから装着する必要もないし、フロントガラスの視界を遮るカメラもないため実にすっきりしている。
エクステリアとインテリアは、「レッド」がうまく使われていてスポーティだ。このあたりは、ベースのコナと上手く差別化されていると言えるだろう。テスト車のボディカラーは、アルティメットレッドメタリックである。

12.3インチのディスプレイが2枚並ぶインパネ。ウインカーレバーの位置はJIS規格で日本車と同じ右、ワイパーレーバーは左にレイアウトされる。
輸入車だが、ウインカーレバーは右、ワイパーレバー左に配置というJIS規格を採用するため日本車からの乗り換えでも戸惑わない。さらに特筆すべきは、ウインカーレバーに合わせてカメラが作動し死角をメーター内に映し出してくれることである。ほかにもリバースギアで表示される3DのCGは、車両の全方位を詳細に映し出してくれるのでとても便利だ。
ステアリングパドルも装備されているが、これは回生の強さを変えることができるため、エンジンブレーキのような使い方ができる。航続距離を伸ばしたい普段は、ほぼ回生なしの0段階にしておき、減速したいときは左パドルを引いて回生を強めるのである。
専用デザインのホイールを装着し、タイヤは19インチ。サイズは235/45R19、銘柄は韓国のクムホ ECSTA PS71だが、嫌な乗り心地を伝えてくれることもない。スポーティな走行をしていないので、たとえばワインディングロードに持ち込んだときに、どのような顔を見せるのかまだわからないがそれは追々確認したい。

まだ雪の残る富士山周辺をドライブ。初回の累計走行距離は1300km近くを記録した。