大幅進化を遂げたインテリアはクラストップの質感
インテリアに目を向けると、驚くほど進化を遂げています。ここでは一段と5年分の進化を実感できるかと思います。
もっとも大きく進化したのは、インフォテインメント系ではないでしょうか。12.3インチの大型センターディスプレイと、7インチのフル液晶メーターを一体成型したデジタルパネルは、現行モデルと比較すると大幅な進化といえます。特に、現行型ではナビゲーションシステムはディーラーオプション扱いとなる後付けタイプのみが設定されており、メーカーオプションの設定はありませんでした。

大幅に進化したインテリア。撮影車はプレミアム仕様でライトベージュとブラックの2トーン内装となる。スタンダード仕様はライトグレーとブラックのコンビ。
新型では、三菱自動車の国内で初めてGoogle搭載のインフォテインメントシステムが採用されました。それは他ブランドを含めた軽自動車市場でも初の搭載となり、軽市場をリードする存在となりました。
Google搭載とは、車載ナビゲーションはGoogelマップ、音声操作コマンドはGoogleアシスタント、センターディスプレイで機能できる各種アプリケーションはGoogleストアからダウンロード可能といったように、スマートフォンを操作するように車両を操作することができるのが大きな特徴です。
こうした最新鋭のインフォテインメントシステムが採用されたインテリアは、大幅にデジタライズが進んだうえ質感も向上しています。とくにドアパネルの造り込みやシートの質感および座り心地などは軽自動車の枠を超えており、現行モデルとの差は歴然といえる仕上がりです。
軽自動車らしいユーティリティ性もアップ
技術進歩や質感向上も去ることながら、軽自動車で求められる使い勝手の性能も大きく進化しています。
ひとつは収納スペースの進化です。メーターパネルの奥には運転席アッパーボックスが追加され収納力がさらに向上されたほか、ドリンクホルダーにはフラップを追加してさまざまなサイズに対応するよう配慮されたり、中央の引き出し式ドリンクホルダーに手前にはスマートフォン置きが親切されました。さらに現行モデルから採用されている助手席前の引き出し式アッパーグローブボックスには仕切り板が追加され、ユーザーの好みに応じた収納アレンジメントを実現しています。

新設された運転席前アッパーボックスは、サッと取り出しやすい位置に配置されている。このほか収納スペースの進化も新型の大きな特徴となる。
といったように、収納力の向上に加えて、従来よりも使いやすさにこだわった機能が充実しています。
さらに使い勝手の性能では、シート形状を見直すことで車中泊に対応できるシートアレンジを実現したり、ラゲッジルームにはフックを6箇所用意し多彩な活用方法に対応しています。加えて、軽自動車初の装備として「接近時アンロック・降車時オートロック」が設定され、よりスムーズな乗り降りを実現するなど、多岐にわたってユーティリティ性が向上しています。