【あの頃は地味?でも今はグッとくる?ちょいふるセダンはじめました<トヨタプログレ編②>】実際に「いま」乗ってみた印象は?「あの頃、輝いて見えたクルマたち」を実際に買って、乗ってみるプロジェクト「ちょいふるジョイフル」で、月刊Motor Magazine編集長のナカムラ(30代)が最近手に入れたトヨタ プログレ企画がスタート。第2回は実際に乗ってみた印象をお伝えします。
気持ち良い6気筒と意外や「いまどき」な走り

マークII 3兄弟やクラウンにも搭載され、以前はたくさん走っていたトヨタの直列6気筒搭載車。アイドリングはとても静かで回転は滑らか。パワーはそこそこだが、今乗っても十分に気持ち良いと感じられるユニットだ。
キーをひねると(久しぶりに使いました)、2.5L直列6気筒の1JZ-FSEが目覚めます。セルモーターとエンジン始動の微振動が指先から伝わり、ちょっと高揚します。スタートスイッチが主流になった今、以前は当たり前だったこのひと手間が、なんだかちょっと楽しく感じられます。
始動直後の「ヴォーン」と吹け上がる音を聞くと、少し懐かしくなります。幼少期、わが家のカローラに比べて、お隣さんのトヨタマークIIのエンジン始動音が「強そう」に聞こえて憧れたものです。
走り出すと、意外と今どきでした。というのも、油圧パワステのステアリングホイールは少し重めで、いまどきのクルマに比べるとセンター付近でややゆるさは感じますが、久しぶりに乗るトヨタの6気筒エンジンは驚くほど、スムーズ。気持ちよく吹け上がり、パワー感も十分です。
乗り心地は柔らかいんだろうなと思っていましたが、思っていたよりしっかりしたものでした。嬉しいことに、足まわりもまだまだダンパーのダンピングが生きているので、このままで何も問題なく走れそうです。さすがにブッシュ類の劣化か、段差を越えるとたわみや振動は感じますが。
このあたりをどこまで手直しするのか、しないのか。その辺りは乗りながら考えていくことにします。約20年前のクルマですから、おそらくこの他にも問題点はいくらでも出てくるはずです。