2025年9月に登場したメルセデスAMG E53の限定車「メルセデスAMG E53 ハイブリッド 4MATIC+ エディションナイトカーボン」に初試乗。電動化の波を受けながらも走りの本質は失わない。ドイツ製ハイパフォーマンスセダンの現在地を確かめるべく、その真価を試した。(撮影:永元秀和)

直6ターボ+モーターが生む重厚かつ俊敏な走り

画像: 全長5m級、車両重量2.5トン弱のビッグセダンでもあるが、リアアクスルステアリングを搭載していることもあり、ワインディングロードでの走りは思いの外、俊敏かつ軽快だ。

全長5m級、車両重量2.5トン弱のビッグセダンでもあるが、リアアクスルステアリングを搭載していることもあり、ワインディングロードでの走りは思いの外、俊敏かつ軽快だ。

静かで滑らかなEV走行は快適だが、約2.5トンの車両重量と21インチタイヤの組み合わせゆえにロードノイズがやや気になる場面もある。だが、一度エンジンが目覚めれば心地よい直6サウンドが支配し、ノイズなど忘れてしまう。

シャシは相変わらず硬質で、引き締まった足まわりとの組み合わせは絶妙。不要な振動を遮断しつつ路面を確実に捉える走りは、ハイパフォーマンスセダンにふさわしい重厚さだ。ワインディングロードではリアアクスルステアリングもあり、車格を意識させない俊敏さを見せ、リア寄りとなった重量配分がトラクションを高めている。スポーツモデルとしての操る愉しさが存分に味わえる。

低回転から厚みのあるトルクを発揮し、大排気量NAのように力強く加速する。高速道路でアクセルペダルを踏み込めば圧倒的なトルクと強烈な加速が解き放たれ、電動化が単なる環境対応に留まらないことを証明してくれる。走り出すと同時に、伝統と革新が絶妙にブレンドされたメルセデスAMGならではの世界観にどっぷりと浸ることができる。

一方で、驚くほど穏やかに走ることもできるのがPHEVならではだ。ELモードで走ればエンジン始動の機会は少なく、精悍な見た目に反して大人しく振る舞えるのもこのクルマの美点と言える。

画像: 試乗車は「エナジャイジング・パッケージ」装着車だったので、「エナジャイジング・コンフォート」を作動させてみた。これは空調やパフュームアトマイザー、アンビエントライト(映像も)、シートマッサージなどを作動させ最適な車内環境を創り出してくれるというもの。同乗者含めて、極上の移動空間と体験を提供する。

試乗車は「エナジャイジング・パッケージ」装着車だったので、「エナジャイジング・コンフォート」を作動させてみた。これは空調やパフュームアトマイザー、アンビエントライト(映像も)、シートマッサージなどを作動させ最適な車内環境を創り出してくれるというもの。同乗者含めて、極上の移動空間と体験を提供する。

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