メルセデスAMG E53に特別限定車登場

AMGナイトパッケージ/AMGナイトパッケージⅡによってクロームパーツをブラックに統一し、シルバーやクロームで仕上げられるエンブレム類は光沢を抑え、AMGらしい力強くスポーティな外観を強調。そのほかにもAMGカーボンファイバースポイラーや21インチのAMG鍛造アルミホイールといった特別装備が装着される。
メルセデス・ベンツの中でも長い歴史を誇るEクラス。プレミアムセダンとしての本質は言うまでもなく、その積み上げてきた実績は揺るぎない。現行型もまた確固たる地位を築いている。
欧州ではもちろん、日本でも常にBMW 5シリーズと比較され、ハイパフォーマンスの領域でもAMGとMが鎬を削ってきた。その中で現行Eクラスの最上位を担うのが、AMG E53 ハイブリッド 4MATIC+だ。先代にはV型8気筒ツインターボのE63が存在したが、現行型は電動化の波を受け、3L直列6気筒ターボにモーターを組み合わせたプラグインハイブリッドのE53のみが設定されている。
パフォーマンスと環境性能を高次元で両立したこのモデルは、次世代のスポーツセダンに相応しい仕上がりを見せる。今回試乗したのは、そんなE53に新たに追加された限定車エディションナイトカーボン。現代のハイパフォーマンスセダンの流儀を知るには絶好の1台だ。
まず目を引くのは、MANUFAKTURオパリスホワイトメタリックのボディカラーと組み合わされた各部のブラックアウトやダーククローム仕上げ。さらに21インチ鍛造ホイールが足元を引き締め、前後フェンダーいっぱいに収まる姿は迫力満点で、純正ながらカスタムカーを思わせる。
エンジンスタート時に静かなのはやや物足りないが、ドライブモードをSまたはS+に切り替えれば本来のAMGらしさを発揮する。デフォルトでは「EL(ELECTRIC)」モードの表示とともにEV走行を開始。満充電で最大101kmという航続距離はライバルを凌ぐ数値だ。