「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、スバル フォレスターだ。

急坂のオフロードも余裕で駆け上がっていく

画像: オンロードでは快適な乗り心地を実現している。クロスカントリー4WDでは味わえない走りっぷりだ。

オンロードでは快適な乗り心地を実現している。クロスカントリー4WDでは味わえない走りっぷりだ。

ガレ場や急勾配の登坂路と降坂路、ここでは新設定の「Xモード」が威力を発揮する。まずは急勾配の下り坂だ。ここではヒルディセントコントロールが速度を最適にコントロールしてくれた。設定した速度を維持するように、上手にブレーキ制御を行う。不用意に速度が上がってしまうことがないから安心感は絶大だ。腰が引けてしまうような急な下り坂でもステアリング操作だけに専念できる。

先が見えない急勾配の登り坂も余裕でこなした。発進時のスリップを上手に抑え、そこから先は素早くトルクを立ち上げる。本格派のクロスカントリー4WD車でもたじろぐような25%のも急坂も難なく上りきった。しかも途中で止まり、再発進してもずり落ちることなくグイグイ力強く上りきったのだから恐れ入る。モーグルコースも220mmの最低地上高を活かし、余裕で走りきった。

オンロードでも試乗してみた。フォレスターがクロスカントリー4WDと大きく違うところは、オフロードだけでなく舗装路の走りを得意とすることだ。背が高いためロールは誘うが、したたかな接地能力を見せつける。スタビリティ能力と舵の正確性はワゴンのように高いレベルにあり、コントロールしやすい。しかも乗り心地が上質だ。新型フォレスターの実力は、世界トップレベルと断言できるだろう。

画像: インパネまわりにはソフト素材を使用して質感を高めている。ポジションは高めで視界は良い。

インパネまわりにはソフト素材を使用して質感を高めている。ポジションは高めで視界は良い。

スバル フォレスター 2.0XT 主要諸元

●全長×全幅×全高:4595×1795×1695mm
●ホイールベース:2640mm
●車両重量:1590kg
●エンジン:水平対向4 DOHCターボ
●総排気量:1998cc
●最高出力:206kW(280ps)/5700rpm
●最大トルク:350Nm(35.7kgm)/2000-5600rpm
●トランスミッション:CVT
●駆動方式:フロント縦置き4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・60L
●JC08モード燃費:13.2km/L
●タイヤサイズ:225/55R18
●当時の車両価格(税込):283万1850円

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