次世代三菱車の先進技術を満載
コンセプトカーとして世界初公開されたのがエレバンスコンセプト(エレバンス:昇華させるという意味のエレベートと、進化を意味するアドバンスによる造語)で、アウトランダーのようなSUVデザインが目を惹くモデル。三菱らしい「走破性の高さ」、三菱SUVらしい「上質感」、AIを組み合わせることによる「パーソナライズされた新しい体験」を提供するという。三菱SUVらしい「上質感」、AIを組み合わせることによる「パーソナライズされた新しい体験」を提供
ボディにはリブボーンフレーム思想による環状骨格構造を採用した高い堅牢性を持たせ、PHEVシステムにクアッドモーター式4WDのS-4WCを組み合わせることで快適性と静粛性、走破性と操縦性などあらゆる走行性能を高い次元でバランスさせているという。とくに4つのモーターは前輪のインホイールモーター×2個、リアアクスルにデュアルモーターを搭載することで、制動・駆動力を自在に制御、究極の走りの信頼感を獲得する。
また、走行環境やクルマの状態、運転者の志向や心身状態をさまざまなリコメンドを行う車載AIエージェント「AI Co-driver」を、知能化技術として搭載。ラリーのコ・ドライバーのように走行状況を分析して適切なドライブモードを提案したり、死角をサポートしたり、進行方向に前照灯を配光したり、はたまた乗員間の言語を音声翻訳してコミュニケーションをサポートするなど、AIでできることを車内で実現している。

新世代のダイナミックシールドデザインをなす、エレバンスコンセプトのフロントマスク。
ボディデザインは「Luxe Adventure(ラックスアドベンチャー:リアルアドベンチャーを贅沢な体験に)」をテーマとして、白いラインと六角形(ハニカム形状)を組み合わせた新世代の「ダイナミックシールド」を表現。またサイドではボディパネルの高さを前後ドア周辺で大きく下げて、ガラスエリアを拡大させることで移動中の視野を広くし、周囲の景色を楽しめるような配慮がなされている。
特徴的なのが牽引するトレーラー。中にはベッドやキッチンなど冒険に役立つアイテムが揃うが、その天井には柔軟性に富むペブスカイト太陽電池がボディの曲線に合わせて装着されて発電。フロア下に搭載されたバッテリーに充電し、さらにクルマ側のバッテリーと双方向受給電することでより効率的な走行をサポートする。

サスティナブルな冒険をサポートするカーボンニュートラル燃料に対応したエンジンを搭載するPHEV。
デザインの方向性やAIをはじめとする知能化技術、進化したPHEVの電動化技術、新たな駆動力制御など、三菱の次世代モデルたちに搭載されていくであろうあらゆる先進技術を詰め込まれたようなコンセプトカーと言えるのではないだろうか。

