日産らしい真面目な作り込みが感じられる
リーフは、この新型で3代目となるが、電気自動車で3代目を迎えるクルマは、このリーフが世界で初めてだという。そのスタイリングは、初代〜2代目のコンパクト ハッチバックから、ファストバックのクロスオーバーSUV風へと変わった。
パワートレーンは、インバーター/モーター/減速機を一体化してコンパクト化。これにより、室内長を犠牲にせずに全長は従来型より120mm短縮している。北米仕様の新型より45mm短いが、これは保安基準の関係で北米仕様はリアバンパーが大きいからだそうだ。全高も立体駐車場に対応する1550mmにおさめた。
インテリアは、薄型インパネやフラットフロア、そして日産初の調光パノラミックガラスルーフの採用により、広く快適なキャビンを実現。この調光パノラミックガラスルーフは遮熱機構付きで、シェードの必要がないため室内高を稼げるというメリットもある。
パワートレーンは、前述のようにコンパクト化しながらモーター最大トルクを向上。しかも日産独自の制振制御により、力強く滑らかな走りと静粛性を両立している。今回発表されたB7では、最高出力160kW/最大トルク355Nmを発生。なお、来年2月には130kW/345Nm版の「B5」も発表される予定だ。
テストコースでの短時間の試乗では、キャッチフレーズどおりの「スーッと滑らか」な走りを味わえた。加減速ともスムーズで、しかも静か。プロパイロット2.0の作動も的確で、市街地でも高速でも快適な走りが味わえそうだ。日産の知見と経験から作り込まれた新型リーフ。その魅力は、ぜひ試乗して味わってみて欲しい。
日産 リーフ B7 G<B7 X> 主要諸元
●全長×全幅×全高:4360×1810×1550mm
(プロパイロット2.0装着車の全高は1565mm)
●ホイールベース:2690mm
●車両重量:1920kg<1880>
●モーター:交流同期電動機
●最高出力:160kW(218ps)
●最大トルク:355Nm(36.2kgm)
●バッテリー総電力量:78kWh
●WLTCモード航続距離:685km<702>
(プロパイロット2.0装着車は670km<687>)
●駆動方式:FWD
●タイヤサイズ:235/45R19<215/55R18>
●車両価格(税込):599万9400円<518万8700円>



