2列目大型ロールサンシェードを全タイプに標準装備し利便性を向上
ユーザーからの要望が多かった2列目大型ロールサンシェードを全タイプに標準装備とした点も注目だ。日射の強い夏場やプライバシーを確保したいシーンで重宝する装備であり、家族での長距離移動や小さな子どもを乗せるユーザーにとってはうれしい改良といえる。
このほか細部の質感向上やカラーラインアップの見直しなど、日常での使い勝手と上質感の両立が図られている。まさに“ミニバンでありながら高級車のような快適性”を求める層に向けたブラッシュアップだ。

キャプテンシート間のアームレストに格納式テーブルを装備。ドリンクを安定して置ける実用的な設計。

助手席前にはティッシュボックスがそのまま入る大型収納を確保。日常使いの快適さを追求した装備だ。
ラインアップは「e:HEV ABSOLUTE」「e:HEV ABSOLUTE・EX」「e:HEV ABSOLUTE・EX BLACK EDITION」の3タイプで、価格(税込)はそれぞれ508万6400円、528万6600円、545万500円。いずれも7人乗り仕様で、全車ハイブリッドFFモデルとなる。
なお、ボディカラーによっては追加料金が発生し、ダイヤモンドダスト・パールは6万6000円(消費税込み)高となる。

3列目シートは床下収納式で、必要に応じて広大なラゲッジルームに変化。使い勝手の高さが光る設計。
トヨタ・アルファード/ヴェルファイア、日産・エルグランドといった高級ミニバン市場において、オデッセイは“走りと上質の両立”を強みとする独自路線を貫いてきた。今回の改良では装備の充実とデザイン性の向上により、家族用途だけでなく、ビジネスユースや送迎シーンなど幅広い需要にも対応する一台となった。
ホンダはオデッセイを通じて、「人中心のパッケージング」と「運転の楽しさ」を両立させるミニバン像を提案し続けている。静かで快適、そして品格ある走り。今回の改良は、その完成度をさらに高める一歩といえるだろう。

