2025年11月10日、トヨタはタイのバンコクでトヨタ モーター アジア(TMA)が開催する新車発表イベントにて、新たにBEVモデルを加えた新型「ハイラックス」を世界初披露した。

日本仕様は2026年央にディーゼルモデルを発売予定

ハイラックスはトヨタのピックアップトラックだ。初代は1968年に登場し、今回の新型は9代目にあたる。日本では一時期導入されていなかったが、2015年に発表された現行型8代目のタイ生産モデルが、2017年から導入されている。

画像: 新型ハイラックス(イベント展示車両・BEVモデル・プロトタイプ)の走行イメージ。

新型ハイラックス(イベント展示車両・BEVモデル・プロトタイプ)の走行イメージ。

トヨタは、これまで「もっといいクルマづくり」を目指し、商品と地域を軸とした経営を進めてきた。その中で、カーボンニュートラルの実現に向けたパワートレーン開発において、各国・各地域のエネルギー事情やユーザーによって異なるニーズに応えうる電動車の選択肢を用意する「マルチパスウェイ」の取り組みのもと、さまざまなモビリティを展開している。

新型ハイラックスでは、マルチパスウェイの取り組みを一層加速すべく、今回発表したディーゼルモデル、BEV(バッテリー電気自動車)モデルに加え、FCEV(燃料電池電気自動車)モデルの開発を進める。まずアジアでは2026年以降、順次発売を予定している。日本仕様はディーゼルモデルを導入予定で、2026年央に発売する予定。そしてFCEVモデルは欧州、オセアニアに2028年以降の投入を予定している。

内外装のデザインを一新し、細身のヘッドランプや水平基調のインパネなどが特徴的だ。ボディ剛性を強化し、新サスペンションや電動パワーステアリングの採用などにより、走破性を向上させている。また、トヨタセーフティセンス3.0をはじめ、パノラミックビューモニターやマルチテレインモニターなどの安全装備も充実させている。

BEVモデルのハイラックスは、総電力量59.2kWhのリチウムイオン電池を採用し、eアクスルの高効率化もあり航続距離は300km以上(開発目標値)を実現する。バッテリーパックは、フレーム幅を最大限生かしつつ床下に収まるように搭載。eアクスルは前後に高出力タイプを採用し、システム最高出力144kW(トヨタ算定値)を発揮するとともに、進化した制御システムにより優れた悪路走破性を実現している。

画像: 新型ハイラックス(BEVモデル・プロトタイプ)のインテリア。

新型ハイラックス(BEVモデル・プロトタイプ)のインテリア。

トヨタ ハイラックス(BEVモデル プロトタイプ)タイ仕様 主要諸元

●全長×全幅×全高:5320×1855×1800mm
●ホイールベース:3085mm
●バッテリー総電力量:59.2kWh
●システム最高出力:144kW(トヨタ算定値)
●航続距離:300km以上(開発目標値)
●駆動方式:4WD

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