トヨタのエースとして期待がかかる勝田貴元
トヨタ/TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)は、2026年シーズンのドライバーラインナップについて、エルフィン・エバンス、セバスチャン・オジェ、勝田貴元、サミ・パヤリに、オリバー・ソルベルグを加えて、5台体制で戦うと発表した。

今季1戦を残し、早くも来季2026年の参戦発表を行ったトヨタ/TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)。
24歳のソルベルグとコ・ドライバーのエリオット・エドモンドソンは、今年GRヤリス ラリー2でWRC2タイトルを獲得し、7月のラリー・エストニアではTGR-WRTでのラリー1デビュー戦で総合優勝を果たすなど、大きな注目を集めている。
サミ・パヤリは2024年にGRヤリス ラリー2でWRC2チャンピオンを獲得し、今年1年を通してトップカテゴリーで経験を積み、ラリージャパンでは初の表彰台に立った。
TGR WRCチャレンジプログラム最初の卒業生である勝田貴元とコ・ドライバーのアーロン・ジョンストンは、2025年のスウェーデンとフィンランドラウンドで2位に入り、WRC初優勝まであと一歩のところまで来ている。来シーズンはチームのリーダーとして、全イベントでワークスエントリーということになりそうだ。
チームにはチャンピオン争いに絡むベテラン勢も健在で、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組は残り1戦を前にドライバーズ&コドライバーズタイトル争いの先頭に立っている。またセバスチャン・オジェは、2026年もコ・ドライバーのヴァンサン・ランデと共にパートタイムとして半数以上のイベントに参戦する
引き続き来季のチームを率いるTGR-WRTのヤリ-マティ・ラトバラ代表は、「今年、GRヤリス ラリー2で目覚ましい活躍をし、エストニアで輝かしいラリー1デビューを果たしたオリバーをレギュラードライバーとして迎えられることを嬉しく思います。今年のチャンピオンタイトルを争って非常に良い走りを見せているエルフィンとセブ、優勝を目指してトップ争いができることを示したタカ(勝田)、トップレベルでの初のフルシーズンで貴重な経験を積んだサミとともに、スピードと経験のバランスが取れた強力なドライバー陣が再び揃います。彼らと共に素晴らしいチームができる準備ができており、来年私たちの情熱はコックピットの内外で存分に発揮されるでしょう」とコメントしている。
今シーズン、トヨタはすでに5年連続のマニュファクチャラーズ選手権チャンピオンを決め、ドライバーズおよびコ・ドライバーズ選手権については、次の最終戦ラリー・サウジアラビア(11月26日から29日)で、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)、セバスチャン・オジェ/ヴァンサン・ランデ組(17号車)、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン(69号車)がチームメイト同士で王座を争う状況となっている。


