電動化の波が加速するフォルクスワーゲンのラインナップ。その一方で、あえてディーゼルエンジン「TDI」にフォーカスした試乗会が九州・宮崎で行われた。約200kmを走り込み、改めて実感したのは、低速からの力強さと長距離でこそ光る余裕ある走り。SUV全盛のいま、ステーションワゴン×ディーゼルという組み合わせが持つ価値を、ゴルフ ヴァリアントTDIで検証する。(撮影:平野 陽)

「EA288evo」ゴルフとともに進化してきた2L TDIの中身

画像: EA288evoと呼ばれる2L直4ディーゼルターボエンジン。最高出力は150psながら、最大トルクは340Nmと力強く、低回転から扱いやすいパワーユニット。燃費性能もWLTCモードで20.1km/Lという低燃費。

EA288evoと呼ばれる2L直4ディーゼルターボエンジン。最高出力は150psながら、最大トルクは340Nmと力強く、低回転から扱いやすいパワーユニット。燃費性能もWLTCモードで20.1km/Lという低燃費。

あらためて説明しておくと、ゴルフシリーズに搭載されるTDIは、ツインドージングシステムや低圧EGR(排気再循環)システムを採用したEA288evoと呼ばれる2L直列4気筒ディーゼルターボユニットだ。ゴルフ7で初めて搭載されて以降、ゴルフ8、ゴルフ8.5へと進化を続けてきた。最高出力は150psと従来から変わらないものの、発生回転数は3000~4200rpmへと広がり、ゴルフ8.5では燃費性能も向上している。圧縮比もゴルフ7時代の16.2からわずかに引き下げられている。

近年はSUVやクロスオーバーモデルの台頭によって、ゴルフヴァリアントのようなステーションワゴンの存在感はやや薄れつつある。それでも、ラインナップをしっかりと残しているのは、フォルクスワーゲンをはじめとするドイツ系ブランドが中心だ。

SUVには見晴らしの良さや悪路での安心感といった利点がある一方、セダンやハッチバックをベースとしたステーションワゴンは、低い重心と全高の低さによる安定感が魅力となる。操縦性を犠牲にせず、広い荷室と使い勝手を両立できる点こそが、ステーションワゴンの持ち味だ。

だからこそ、いまもステーションワゴンを好んで乗り継ぐオーナーが少なからず存在する(もっとも、クロスオーバーへと流れた人も多いのだが)。そして今回の主役は、そのボディに搭載されたディーゼルターボユニットである。

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