伝説として始まり、革新へと至ったスーパーカーたち。1970年代の懐かしいモデルから現代のハイパースポーツまで紹介していこう。今回は、フェラーリ 488GTBだ。

フェラーリ 488GTB(FERRARI 488GTB:2015〜2019)

画像: テールランプは伝統の丸型。その内側はエアアウトレットになっている。アンダーボディやリアディフューザーなどで空力性能を向上。

テールランプは伝統の丸型。その内側はエアアウトレットになっている。アンダーボディやリアディフューザーなどで空力性能を向上。

488GTBは、V8エンジンをミッドシップに搭載した458イタリアの後継モデルにあたるモデルで、2015年3月のジュネーブ モーターショーでワールドプレミアされた。そのネーミングの488は1気筒あたりの排気量(cc)、GTBは「グランツーリスモ ベルリネッタ」から名づけられた。

V8エンジンをミッドシップ搭載するモデルは、2世代ごとに大きく進化を遂げてきた。したがって488GTBは458イタリアのフルモデルチェンジというよりは、よりソフィスティケートされたモデルといえるだろう。

スタイリングは458イタリアを踏襲しているが、社内のスタイリングセンターが手がけたもの。初代ピッコロ フェラーリの308GTBをオマージュしており、ボディサイドにある大型エアインテークをはじめとしたいくつかのボディ造形にそれが見てとれる。また、エアインテークからリアバンパーへエアを排出してダウンフォースを増加させるブロウンスポイラーも採用し、リアスポイラーを装着することなく空力性能を向上させている。

画像: 670psと760Nmを発生する3.9LのV8ツインターボはアイドリングストップ機能も備える。EU複合燃費は8.8km/L。

670psと760Nmを発生する3.9LのV8ツインターボはアイドリングストップ機能も備える。EU複合燃費は8.8km/L。

レギュラーモデルのミッドシップV8フェラーリとしては、エンジンには初めてターボチャージャーが装着されたのもトピックだ。排気量は458イタリアの4.5Lから3.9Lにダウンサイズされたが、各バンクに専用開発されたIHI製のターボチャージャーを装着して最高出力は670ps、最大トルクは760Nmというパワースペックを発生。

458イタリアよりも、100psと220Nmものパワーアップを果たしている。これに7速F1 DCTを組み合わせ、公称の最高速は330km/h、0→100km/h加速は3.0秒、0→200km/h加速は8.3秒、0→1000m加速は18.7秒というハイパフォーマンスぶりを謳っている。

2015年のフランクフルト ショーでは、アルミニウム製の電動開閉ハードトップを採用した488スパイダーも設定された。その後、720psにパワーアップした限定モデルの488ピスタ、およびそのスパイダーやワンメイクレース用モデルの488チャレンジ、さらにGT選手権用の488GT3など、さまざまな派生モデルも登場した。

画像: アルミ製の電動開閉ハードトップを備えた488スパイダー。オープン時のスタイルは458スパイダーと似ている。

アルミ製の電動開閉ハードトップを備えた488スパイダー。オープン時のスタイルは458スパイダーと似ている。

フェラーリ 488GTB 主要諸元

●全長×全幅×全高:4568×1952×1213mm
●ホイールベース:2650mm
●車両重量:1475kg
●エンジン種類:90度V8 DOHCツインターボ
●総排気量:3902cc
●最高出力:670ps/8000rpm
●最大トルク:760Nm/3000rpm
●燃料・タンク容量:無鉛プレミアム・78L
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:縦置きミッドシップRWD
●タイヤサイズ:前245/35ZR20、後305/30ZR20

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