伝説として始まり、革新へと至ったスーパーカーたち。1970年代の懐かしいモデルから現代のハイパースポーツまで紹介していこう。今回は、フェラーリ F12の後継として2017年に登場したフラッグシップの812スーパーファストだ。

フェラーリ 812スーパーファスト(FERRARI 812 SUPERFAST:2017〜2024)

画像: スーパーファストという名に恥じない迫力のあるロングノーズのスタイリングも、このクルマの魅力だ。

スーパーファストという名に恥じない迫力のあるロングノーズのスタイリングも、このクルマの魅力だ。

それまでのフラッグシップであったF12 ベルリネッタの発展モデルともいえる812スーパーファストは、デザインも含めて全方位的に進化した。812という車名は、最高出力800psを発生する12気筒エンジン搭載を意味している。

ロングノーズ/ショートデッキのファストバッククーペだがリアエンドはキックアップしたハイテールを採用し、フェラーリ的には「デイトナ」と呼ばれた名車、365GTB/4をインスパイアしているという。とはいえ、ヘッドライトに最新のフルLEDが採用されており、またリアコンビランプに丸型4灯を採用するなど、伝統と革新を融合したスタイリングといえるだろう。

フロントミッドシップ搭載されるパワーユニットは、65度のV型12気筒DOHCと形式こそF12ベルリネッタのものと変わらないが、排気量を234cc拡大して6496ccとなり、最新の直噴システムも採用。最高出力は800ps、最大トルクは718Nmを発生。F12ベルリネッタより60psもパワーアップされて自然吸気で8500rpmまで吹け上がり、タコメーターのレッドゾーンは9000rpmから始まる。しかも3500rpmから最大トルクの80%を発生し、公称の最高速は340km/h、0→100km/h加速は2.9秒とされている。

画像: ウインカーやエンジンON/OFF、走行モードの切り替えなどのスイッチはステアリングに集約される。

ウインカーやエンジンON/OFF、走行モードの切り替えなどのスイッチはステアリングに集約される。

操縦系に目を移すと、フェラーリ初の電動パワーステアリングを採用し、これを車体電子制御システムと連携させている。その電子制御システムとは、従来からの「サイドスリップコントロール」の最新版や、後輪操舵システムの「バーチャルホイールベース 2.0」でドリフト走行をアシストするなど、フェラーリのフラッグシップにふさわしい痛快なドライビングを実現する。

超弩級の性能ながら、リアのハッチゲート下に十分なラゲッジスペースも備えた実用性も備えるのはFRならでは。2019年には、あのデイトナ スパイダー以来50年ぶりにV12エンジンをフロントに搭載したフェラーリのオープンモデルで、リトラクタブルハードトップの「812GTS」が追加設定された。車速が45km/h以下なら走行中でも14秒でトップの開閉が可能だ。

画像: エンジンはフロントミッドに搭載される。リアにはハッチゲートとラゲッジルームが設けられている。

エンジンはフロントミッドに搭載される。リアにはハッチゲートとラゲッジルームが設けられている。

フェラーリ 812スーパーファスト 主要諸元

●全長×全幅×全高:4657×1971×1276mm
●ホイールベース:2720mm
●車両重量:1630kg
●エンジン種類:65度V12 DOHC
●総排気量:6496cc
●最高出力:800ps/8500rpm
●最大トルク:718Nm/7000rpm
●燃料・タンク容量:無鉛プレミアム・92L
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:トランスアクスル式FR
●タイヤサイズ:前275/35ZR20、後315/35ZR20

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