アストンマーティン ヴァルハラ(ASTON MARTIN VALHALLA:2019〜)
レッドブル アドバンスド テクノロジーとアストンマーティンのコラボレーションで生まれたハイパースポーツカーは、第1弾のAM-RB 001が「ヴァルキリー」という名で2017年に発表され、第2弾のAMーRB 002がサーキット専用モデルの「ヴァルキリー AMR(アストンマーティン レーシングの略)」として発表されていた。
そして2019年のジュネーブ モーターショーで実車がワールドプレミアされた第3弾のAMーRB 003は、同年6月に「ヴァルハラ」という車名が公表された。その名は、ヴァルキリーと同様に古代北欧神話に由来して「戦士の楽園」を意味している。

撮影車は、サーキットや公道でテスト走行を行ってきたヴァルハラの最終プロトタイプ車両そのもの。ほぼ市販モデルに近い。
ヴァルハラはレース車両であるヴァルキリーと基本的なスタイリングを共有しているが、2台はまったく異なるモデルだ。ヴァルキリーとの最大の違いは、コクピットの大きさだ。ヴァルキリーのコクピットは極めてタイトで、ドアもなくサイドウインドーがガルウイング式に開くだけだった。だが、ヴァルハラは公道を走行するための利便性や快適性も追求されている。
ボディパネルはカーボンファイバー製。シャシにはアクティブサスペンションやアクティブエアロダイナミクスに加え、空力性能付加物の角度を変えずにクルマのダウンフォースを変化させるシステム「モーフィングエアロサーフェス」を採用している。
パワーユニットは、828psを発生する4LのV8ツインターボエンジン(メルセデスAMG由来)に合計で251psを発生する3基の電気モーター(2基は前輪を駆動)を組み合わせたプラグインハイブリッド。システム総合のパワースペックはクラス最高水準の1079ps/1100Nmを発生。8速DCTを介して後輪を駆動し、目標値だが0→100km/h加速は2.5秒、最高速はリミッターが作動する350km/hだ。

インテリアにはリサイクル鍛造カーボンファイバーを多用。インパネ中央のタッチパネルで、さまざまな機能を操作できる。
ドライバーズシートがフロアに直付けだったヴァルキリーとは異なり、ヴァルハラのコクピットはハイパースポーツカーらしい快適性が考慮されている。インパネ中央にはタッチスクリーンがセットされ、ドライブモードをはじめオーディオ/カーナビ/電話などの操作が可能だ。ステアリングホイールは、上下をフラットにしたカーボンファイバー製だ。
ヴァルハラは世界限定999台で販売、2025年第2四半期から生産が開始された。右ハンドルも設定されて日本での車両価格は1億2890万円と発表されていたが、実際に何台が導入されたかは未発表。ちなみに999台のオーナーはすぐに決まってしまったという。

リアエンド下部には巨大なベンチュリートンネル。エキゾーストエンドは、トップエグジットとベンチュリートンネル内に配されている。
アストンマーティン ヴァルハラ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4727×2014×1161mm
●ホイールベース:2760mm
●車両重量:1655kg
●エンジン種類:V8 DOHCツインターボ+3モーター
●総排気量:3982cc
●エンジン最高出力:828ps
●モーター合計出力:251ps
●システム最高出力:1079ps
●システム最大トルク:1100Nm
●燃料・タンク容量:プレミアム・65L
●トランスミッション:8速DCT
●駆動方式:ミッドシップ4WD
●タイヤサイズ:前285/30ZR20、後335/30ZR21




