「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、2013年にビッグマイチェンされたメルセデス・ベンツ Eクラスだ。

最新ディーゼルを彷彿とさせるリーンバーン ターボ

乗り味は路面やスピードを問わず何ともしなやかで、同時に圧倒的なフラット感を演じることにまずは驚かされる。一方、この新エンジンが放つフィーリングは必要にして十二分に速く、日常シーンでもトルクフルだ。その走りは、同時に試乗したE350 ブルーテックのディーゼルエンジンにも引けをとらない、そんな印象だった。

正直いって、回転の上昇に伴うパワーの伸び感やサウンドの心地良さという点では、さほど特筆すべき部分はない。だが一方、ごく低回転域からディーゼルのごとき太いトルク感が得られるので、なるほどこれならば燃費も優れているだろうと、アクセルペダルを踏みながらにしてそんな感覚
を受けるのが印象的だった。

画像: セダンと同時にワゴンも発表された。どちらも従来型に比べてリアビューはフロントほど変わっていない。

セダンと同時にワゴンも発表された。どちらも従来型に比べてリアビューはフロントほど変わっていない。

4WDシャシも選べるようになったE63 AMGにも試乗することができた。従来型よりもさらにパワーアップしたユニットを搭載することもあり、その速さは「もう手が付けられない」ほど。ウエットはもとより、ドライ路面でもより安心してアクセルペダルが踏み込めるのは、明らかに4WD仕様。左ハンドル仕様のみの生産というのが何とも惜しいところだが、EクラスのAMGモデルは、今後は4WDモデルが主流になっていくのかも知れない。

また一歩、自動運転に近付いたかと思わせるさまざまなドライバーアシスト システムの充実ぶりは、とてもここには書ききれないほど内容が多彩。それも含め、どこをとっても「完璧主義のメルセデス」を、あらためて実感させられた。

画像: 専用のフロントマスクが与えられたE63 AMG。駆動方式は4WDも選べるようになったが、左ハンドル仕様のみに設定される。

専用のフロントマスクが与えられたE63 AMG。駆動方式は4WDも選べるようになったが、左ハンドル仕様のみに設定される。

メルセデス・ベンツ E250 セダン(日本仕様) 主要諸元

●全長×全幅×全高:4880×1855×1470mm
●ホイールベース:2875mm
●車両重量:1700kg
●エンジン:直4 DOHCターボ
●総排気量:1991cc
●最高出力:155kW(211ps)/5500rpm
●最大トルク:350Nm(35.7kgm)/1200-4000rpm
●トランスミッション:7速AT
●駆動方式:FR
●燃料・タンク容量:プレミアム・80L
●JC08モード燃費:15.5km/L
●タイヤサイズ:245/45R17
●当時の車両価格(税込):595万円

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