ハイレベルのシャシ性能を見せつけられた
ボディの剛性感が高く感じられるとともに、サスペンションの一層の見直しが行われのではと思うのはこのあたりで、高い横Gを維持した状態でも路面からの突き上げは少なく、一定のロール角を保ったまま旋回姿勢をキープ。ロールを追い込んでいってもダンパーがしっかりと減衰してくれる収まりの良さと、路面からの反力を受け止める強靱さ。つまりしなやかさと強さが両立された、ハイレベルのシャシ性能を見せてくれる。
このあたりは、まさに基本スペックをたたき台にして、前後のスプリングレートの見直しや、ブッシュなどの動きを徹底的に管理、進化させたチューニング技術の効果に違いない。

2013年モデルでは正式なリリースは発表されていないが、ザックス製ダンパーの減衰力最適化などの改良が施されている。
さらに追い込んでいくと、さすがにフロントにV8の5Lエンジンを搭載しているだけにジワジワとGが外に逃げていく印象を受けるが、ステアリングホイールをわずかに切り増し、スロットルを開けてトラクション方向の力を与えると、クルマ全体でGを分散しながら、次なる旋回フォームを作ってFRらしいダイナミックな走りを見せる。
エンジンは3800rpmあたりを境に、お腹に響く重低音のV8サウンドを奏でると同時に吹け上がる速さを増し、見違えるほど元気にリアタイヤを蹴り上げる。その時のリアの安定感には、何ら不安は感じられない。毎年積み上げられてきたシャシ性能の進化が、大パワーと高次元でバランスされていることを肌で感じさせてくれた。

内装色は2012年モデルから設定されたレッド&ブラック。センターコンソールはオプションのダークシルバースターリングファイバー。
レクサス IS F(2013年モデル) 主要諸元
●全長×全幅×全高:4660×1815×1415mm
●ホイールベース:2730mm
●車両重量:1690kg
●エンジン:V8 DOHC
●総排気量:4968cc
●最高出力:311kW(423ps)/6600rpm
●最大トルク:505Nm(51.5kgm)/5200rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:FR
●燃料・タンク容量:プレミアム・64L
●JC08モード燃費:8.1km/L
●タイヤサイズ:前225/40R19、後255/35R19
●当時の車両価格(税込):795万円



