2012年1月にレクサスの中核モデルと登場した2代目「GS」は、先行して販売されたGS350、GS250がすでにユーザーから高く評価されていたが、遅れてハイブリッドモデルも生産体制が整い、3月より「GS450h」のデリバリーが開始された。ここではその「GS450h」の試乗テストの模様を振り返ってみよう。(以下の試乗記は、Motor Magazine 2012年7月号より)

LDHを採用するF SPORTの軽快な身のこなしは印象的

そのドライブフィールをひとことで表すなら、格段に洗練されたという印象だ。加速を試みたときに沸き上がる強大なトルクや、背中がシートに押し付けられ続ける凶暴な加速感は若干薄まった。最初からガツンと来るのではなく、文字どおり加速度的に速度を上げていく伸びやかな感覚。この方が気持ち良いしアクセルペダルを踏むたびにガソリンをガブ飲みさせる罪悪感も薄い。

もうひとつ、隔世の感のある進歩がパワーのレスポンス。電気式CVTのTHS-IIは微妙なアクセルワークに対する反応が緩い感覚があるが、これが格段に少なくなり、トルコン式ATに近いダイレクト感が出て来ている。世代的に新しいハイブリッドのカムリも同じだったから、トヨタのTHS-IIは日々進化しているというわけだ。

画像: 安心して運転に集中できるようにデザインされたというインパネまわり。また、ナビゲーションディスプレイは12.3インチとワイドなために運転中でも見やすいのが特徴。

安心して運転に集中できるようにデザインされたというインパネまわり。また、ナビゲーションディスプレイは12.3インチとワイドなために運転中でも見やすいのが特徴。

フットワークはGS250/350の試乗でも報告したように、乗り心地と操縦安定性を高いレベルで両立させている。中でも後輪操舵とVGRS(バリアブルギアレシオ・ステアリング)を組み合わせたLDH(レクサス・ダイナミック・ハンドリングシステム)を採用するF SPORT の軽快な身のこなしは印象的だった。先代にあった動きの重さが、このシステムによって大幅に改善されているし、タイヤのパフォーマンスをフルに引き出せるため、足を極端に固めなくて済んでおり、乗り心地もしなやかだ。

さらに進化と言えばもうひとつ。搭載するバッテリーはニッケル水素のままだが、搭載方法を2段積みとしてトランクルームが大きくなった。奥行きを広めた465Lは実用上十分。ゴルフバッグ4セットの横積みが自然に出来るようになったのはアッパーミドルセダンの重要な性能である。(文:石川芳雄)

画像: 3.5Lの2GR-FXE型エンジンと1KM型モーターを組み合わせたハイブリッドシステム。

3.5Lの2GR-FXE型エンジンと1KM型モーターを組み合わせたハイブリッドシステム。

レクサス GS450h 主要諸元

●全長×全幅×全高:4850×1840×1455mm
●ホイールベース:2850mm 
●車両重量:1860kg
●エンジン:V6DOHC+モーター
●排気量:3456cc
●最高出力:217kW(295ps)/6000rpm 
●最大トルク:356Nm(36.3kgm)/4500rpm
●モーター最高出力:147kW(200ps)
●モーター最大トルク:275Nm(28.0kgm)/4500rpm
●トランスミッション:電気式無段変速機
●サスペンション形式:前ダブルウイッシュボーン/後マルチリンク
●駆動方式:FR
●車両価格(税込):800万円(2012年当時)

This article is a sponsored article by
''.