次世代の4WD技術を採用したグランドパンダ4×4
フィアットは2025年1月、欧州市場で新型「グランデパンダ」の発売を開始した。グランデパンダのルーツは1980年代に登場して人気を博した初代「パンダ」で、そのオマージュを継承しながら、現代のニーズに応える設計がなされている。
今回、本国で発表されたのは2モデル。ひとつはオフロード性能を強化した4x4コンセプトモデル「グランデパンダ 4×4」、もうひとつは「グランデパンダ ハイブリッド」の市販モデルとなる。

ルーフラックにはランプが装備され、アウトドア志向をより強調している。
グランデパンダ 4×4コンセプトは一目でパンダとわかる特徴的なデザインを継承しつつ、より力強く、現代的なスタイルへと進化させている。フィアットの伝統的な4輪駆動車の精神を受け継ぎつつ、現代の技術とデザインを融合させたコンセプトモデルだ。
ステランティスの「スマートカー」プラットフォームを基に開発され、革新的な電動リアアクスルを備えた4WDシステムを採用している。これにより、市街地から過酷な地形でも優れたパフォーマンスを発揮できるようになる。

ドアには「PANDA」の刻印が施され、1980年代のオリジナルモデルへの敬意が感じられる。
イタリア車らしい美意識も健在。印象的なダークレッドのボディカラーは、かつての限定モデルを彷彿とさせ、ベージュのアクセントやスチールホイールとの組み合わせがノスタルジックな雰囲気を演出。ルーフラックにはランプも装備され、アウトドア志向をより強調している。
今回発表されたのはコンセプトモデルだが、市販車のグランデパンダ 4×4は、変化するモビリティのニーズに応えながらも、オリジナルの持つ“自由”と“実用性”という本質を失わないモデルとして、世界中のドライバーに新たな冒険の可能性を提案するだろう。