XC90のプラグインハイブリッド“T8”を導入
2016月8月から、Motor Magazine誌では、XC90 T8 ツインエンジン AWD インスクリプションを長期テスト車両として導入した。少しディテールを紹介すると、ボディカラーはクリスタルホワイトパールメタリック、シート&インテリアカラーはパーフォレーテッド ファインナッパレザー アンバー/チャコールである。
オプションはBowers&Wilkinsプレミアムサウンドオーディオシステム+サブウーハー(45万円)、電子制御式4輪エアサスペンション/ドライブモード選択式FOUR-Cアクティブパフォーマンスシャシー(30万円)を装着している。
この〝T8 ツインエンジン〞はプラグインハイブリッドで、AC200Vの普通充電ができる。担当者の場合、自宅には充電設備がなく、もっぱら充電は会社に用意されている充電設備を使っている。
満充電での走行可能距離は通常で35km、ピュアモードでは40kmに表示が伸びる。ちなみに会社から自宅までの距離は約25kmで、会社で満充電にするとギリギリ自宅までEVモードで走れる。つまり1回の満充電では、実際に30kmぐらいがEV走行できる距離だということである。
搭載エンジンは、2L直4スーパーチャージャー+直噴ターボである。トランスミッションは8速ATを組み合わせる。最高出力は2235ps、最大トルクは400Nmと必要にして十分。実際、今月は1800km以上走ったがパワー不足を感じる場面はまったくなかった。
ただ、やはりボディの大きさは気になると思っていた。とくに狭い道に遭遇したときには気を遣うだろうと。しかし、ここで活躍してくれたのはボディ周囲の障害物をアラート音で教えてくれる機能や、その部分を表示できる360度ビューカメラである。この使い勝手はよく、画像も鮮明でさらに距離感もわかりやすく、心配も杞憂に終わった。
他にもXC90には多種多彩な機能が多く装備されている。〝満載〞という言葉がぴったりかもしれない。中でも、今一番気に入っているのが、長距離ドライブ、いやちょっと近くまで運転するときでもスイッチに手が伸びてしまう「マッサージ機能」である。これはXC90の〝インスクリプション〞の運転席と助手席に標準装備されているものである。
さて、XC90との付き合いは始まったばかりだが、今後もこのクルマの持つ数え切れない機能をこの連載でできる限り紹介していきたい。(文:千葉知充・Motor Magazine編集部/写真:小平 寛、永元秀和)