XC90に自分の好みの設定をわかってもらう
この原稿を書いている時点で都内の桜は、まだ満開になっていない。相変わらず、朝クルマに乗り込むと室内は寒く、さらにステアリングホイールも冷たい。
そんな時でも、XC90MM号にはシートヒーターもステアリングヒーターも装備されているので快適である。ただ、運転席に座ってから、スタートスイッチを捻って、さらにメインディスプレイでそれらを操作するのは、〝アクションが多い〞と感じる人もいるのではないか。これらの装備は、クルマに乗ってすぐに使いたいものだからだ。
ただ、XC90のボイスコントロールシステムは認識率も高く、さまざまなことが音声で操作できるので、「シートヒーターオン」と言えばそれでいいのだが、それも「ステアリングヒーターオン」、「温度を25度に設定」、「室内循環をオン」と言うことになると、しゃべり続けることになるので面倒、と感じてしまう。
そんな時に便利なのが、XC90にあるリモコンキーに個人のさまざまな好みの設定を覚え込ませる機能である。
ところでこのリモコンキーだが、60シリーズの時のようにメインとスペアでクローム部(取り出せるキーの部分)の形状が違っている、ということはなく、XC90ではどちらも同じ形状となっている。
話は戻って、リモコンキーへの記憶方法は、まずATセレクター横の収納スペースに使うリモコンキーをセットし、設定↓システム↓ドライバープロファイル↓自分の番号を選んで編集↓ユーザーのプロファイルを保護というボックスのチェックを外し、それぞれ機能を好みの設定にしたあとに、今度は先ほどの保護にチェックを入れて保存するだけだ。
そうすることで、次回、そのリモコンキーでクルマに乗り込むと好みの設定のまますぐに走り出すことができるというわけだ。一度、覚え込ませれば次から乗るときは自然とその設定となっているのでとても便利かつ快適である。
ちなみに私は、プロファイル1〝チバ〞で、自分のシートポジションとシートヒーターとステアリングホイールヒーターをレベル2に設定してある。当然、季節が進めば、この設定を変更し、ベンチレーション機能をオンにしようと思っている。
そして、これだけの設定がしてあれば、あとは走りながらボイスコントロール機能を使って、ナビの施設検索や空調、各メディアを使いたい時に使うだけなのである。