ボディ剛性や足まわりをチューニングしたコペン GRスポーツ コンセプト
実用性の高い軽自動車を多く輩出し、いまでこそスポーツ色の薄い感もあるダイハツ。しかし、1960年代に遡れば日本グランプリの小排気量なGP-Iクラスで優勝したり、1980年代にはシャレードでWRCクラス優勝。その後も世界・国内でのラリーに参戦、数々の記録を残してきた。しかし、さまざまな理由から2009年にメーカーワークスとしてのモータースポーツ活動から撤退していた。
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2018年の東京オートサロンに出展されていたシャレード デ・トマソ ターボ(1983年)も、ダイハツのスポーツ色を高めたクルマのひとつ。
しかし過去の栄光を知るファンや、オープン2シーターのコペンユーザーなどから「走行性能」に関する要望が多く寄せられたのだという。そこで、親会社のトヨタが展開するモータースポーツブランド「TOYOTA GAZOO RACING」とタッグを組み、走行性能をより高めたモデル開発に着手したのだ。
そして、いまも開発進行中なのが2019年1月11日に東京オートサロン2019で世界初公開されたコペン GRスポーツ コンセプトだ。タイトル写真はダイハツのブースに展示されたオレンジボディ車、トヨタGAZOOレーシングのブースにはホワイトボディ車を展示。ボディ剛性や足回りなどを中心に強化され、「思いどおりに操ることができる気持ちの良い走り」を目指しているという。
また、フロントマスクにはトヨタGRシリーズで採用される「Functional MATRIX」グリルを、インテリアには専用レカロシートを装備するなど上質感を表現している。
「今後の発売を視野に」とリリースにあるとおり、近々追加情報があるのかもしれない。期待して待とう!
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コペン GRスポーツ コンセプトは、TOYOTA GAZOO RACINGとの共同開発だ。
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トヨタ GAZOOレーシングのブースにはホワイトボディが展示されていた。ホイールはBBS製を装着している。
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ホワイトボディ車のインテリア。専用レカロシートなどを装着している。