平成スポーツカー図鑑も佳境に入り、いよいよ現行型が登場することになった。今回は、4代目となったND型マツダ・ロードスターだ。(ホリデーオート2019年4月号より)

原点回帰でコンパクト化したNDロードスターは、質感にこだわり大人の走る歓びを追求

「マツダ・ロードスター(ND5RC型:2015年5月発売)」

画像: 歴代ロードスターの中では、もっとも全長が短く、もっとも全幅が広い。

歴代ロードスターの中では、もっとも全長が短く、もっとも全幅が広い。

今も根強い人気を誇るロードスターは、このND型で4代目となった。先代のNC型ロードスターではエンジン排気量が2Lまでアップし、ボディも3ナンバーサイズとなったことから一転、ND型ロードスターはダウンサイズしたことが話題となった。

画像: 「スカイアクティブ-G 1.5」自体は新規ではないが、縦置きにすることもあり、シリンダーブロックなどは専用となった。

「スカイアクティブ-G 1.5」自体は新規ではないが、縦置きにすることもあり、シリンダーブロックなどは専用となった。

パワートレーンは1.5Lの「スカイアクティブ-G 1.5」で、すでに他のマツダ車にも搭載されているものだが、燃焼室形状以外のシリンダーヘッド、シリンダーブロック、主運動系部品を専用設計するなどの手が加えられた。6速MTは小型軽量とするとともに、シフト操作の吸い込み感にまで気を遣ったものだ。

画像: ステアリングは細めのグリップで握りやすい。スポークもグリップ保持を妨げない設計。ペダル配置、シフトレバーも自然な位置だ。

ステアリングは細めのグリップで握りやすい。スポークもグリップ保持を妨げない設計。ペダル配置、シフトレバーも自然な位置だ。

重量配分を50:50にこだわり、エンジン搭載位置を後方に移動、車両前後端部へアルミ材を使用することにより、ドライビングフィールも上質かつ軽快だ。

画像: シートはバケット形状としてホールドに気を遣ったのはもちろん、ステッチや、それが生み出す陰影にまでこだわった。

シートはバケット形状としてホールドに気を遣ったのはもちろん、ステッチや、それが生み出す陰影にまでこだわった。

2016年にはリトラクタブルハードトップモデルの「RF」を設定した。電動ルーフの開閉がスイッチのみで行え、効率良く収納する構造でソフトトップとほぼ同等の荷室容量も確保している。パワートレーンは2Lの「スカイアクティブ-G 2.0」を採用することで上質な走りを目指した。

画像: 2016年に追加設定された「RF」。スイッチひとつでハードトップからオープンに変身する。エンジンは2Lだ。

2016年に追加設定された「RF」。スイッチひとつでハードトップからオープンに変身する。エンジンは2Lだ。

2018年にはロードスター、ロードスターRFともに商品改良が行われた。とくにRFは最高出力を26ps引き上げるなど、動力性能が大きく向上した。

画像: 1989年のシカゴショーでMX-5ミアータが発表。それから30年を記念して発表された限定モデル。新色のレーシングオレンジは朝焼けの色を表現。

1989年のシカゴショーでMX-5ミアータが発表。それから30年を記念して発表された限定モデル。新色のレーシングオレンジは朝焼けの色を表現。

ロードスター RS(現行型)主要諸元

●全長×全幅×全高:3915×1735×1235mm
●ホイールベース:2310mm
●重量:1020kg
●エンジン型式・種類:P5-VP[RS]型・直4 DOHC
●排気量:1496cc
●最高出力:132ps/7000rpm
●最大トルク:152Nm/4500rpm
●トランスミッション:6速MT
●タイヤサイズ:195/50R16
●価格:325万6200円

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