スカイライン1500にグロリアの2L 6気筒を押し込んだ!

第2回日本グランプリで必勝を期したスカイラインGT。2L直6 SOHCエンジンはシングルキャプで105ps(GT-A)、ウエーバー3連装で125ps(GT-B)を発生した。
「羊の皮を被った狼」という言葉が使われたことの発端は、1964年の第2回日本グランプリでのことだった。必勝を期したプリンス自動車が、スカイライン1500にグロリア用の2L直列6気筒エンジンを搭載してスカイラインGTを急造した。4気筒エンジンのスペースに6気筒を無理矢理詰め込むために、エンジンベイを200mm延長する荒技を使った。
日本グランプリ本番では、ポルシェ904GTSという最先端のマシンを相手に不利は明らかだったが、生沢徹のスカイラインGTが、式場壮吉のポルシェ904を1周だけ抜くというシーンがあり、羊の皮を被った狼とともに「スカイライン伝説」が生まれるに至った。

トヨタ1600GTはトヨタ初の4気筒DOHCエンジンである「9R」を搭載した。
もちろんスカイラインだけでなく、見かけは平凡な4ドアセダンや2ドアハードトップでも、その中身はスポーツカー的なクルマがあった。例を挙げれば、スカイラインGTをレースの王座から引きずり下ろしたトヨタ1600GT。そして再び王座を奪い返すスカイラインGT-Rがそうだろう。

コスモスポーツに搭載されたロータリーエンジンを普及版のファミリアに搭載。その速さは当時衝撃的だった。
また、ロータリーエンジンという新機構を得てコンパクトカーながら驚異的な速さを見せたファミリアロータリークーペなどもある。そんな日本車の第一期を飾ったクルマたちであり、当時の若者の心を捕らえた「羊の皮を被った狼」は今でも魅力的だ。

1969年、R380とスカイラインGT-Rに象徴される「羊の皮を被った狼」。GT-RのパワーユニットS20はR380のGR8の基本メカニズムを受け継いだ。

1964年の第2回日本グランプリなど、詳しくはホリデーオート7月号にて!