2020年10月16日、ビー・エム・ダブリュー(以下、BMWジャパン)は、4シリーズクーペをフルモデルチェンジし、同時にMパフォーマンスモデル「M440i xDrive クーペ」を投入し、全国の正規ディーラーで販売を開始すると発表した。納車は11月以降を予定している。(ここで掲載している写真はすべて本国仕様のものです)

強烈なインパクトの「メガ キドニーグリル」

画像: サイズは従来型より135mm長く、25mm幅広く、25mm高くなり、ワイドでスタイリッユなスポーツクーぺらしいデザインだ。

サイズは従来型より135mm長く、25mm幅広く、25mm高くなり、ワイドでスタイリッユなスポーツクーぺらしいデザインだ。

BMW 4シリーズは3シリーズの派生モデルとして2013年に初代が登場している。もともと初代3シリーズは2ドアモデルとして登場しており、それがクーぺへと発展した経緯を考えると、むしろ4シリーズはBMWの伝統的なモデルとも言える。今回4シリーズとして第2世代へと進化した新型は、クーぺならではのスポーティでエレガントなデザインにさらに磨きがかけられている。

ボディサイズは従来型よりも全長が135mm伸びて4775mm、全幅が25mm広がって1825mm、全高は25mm増えて1375mmと、ワイドでスタイリッユなスポーツクーぺらしいデザインとした。ちなみに、3シリーズ セダンとホイールベースは共通だが、全長は50mm、全幅は25mm拡大されている。

ただそれよりも注目は、縦型の大きくて大胆な新しいキドニーグリルだろう。2019年のフランフルトモーターショーで登場した「コンセプト4シリーズ」で物議をかもした新しいデザインが、ほぼそのまま踏襲されて登場している。これは、1930年代に一世を風靡したBMW 328や、1960年代に登場したBMW 1600や2002をインスパイアしている。

また、BMW伝統の、ショートオーバーハング、ロングノーズ、ロングホイールベース、流れるようなルーフラインを守りつつ、アイコンとも言えるCピラーの「ホフマイスターキンク」に新しい解釈が加えられたのも注目ポイントだろう。リアデザインでは、L字型リアコンビランプに、8シリーズなどと同様、立体的かつ有機的な曲線が与えられている。

画像: 日本仕様の420iは右ハンドルのみとなる。全面液晶パネルのメーターなど、インパネまわりの装備は3シリーズと基本的に共通だ。

日本仕様の420iは右ハンドルのみとなる。全面液晶パネルのメーターなど、インパネまわりの装備は3シリーズと基本的に共通だ。

インテリアは、12.3インチのデジタルインストルメントパネルやセンターダッシュの10.25インチのワイドディスプレイなど、基本的に3シリーズと共通だが、クーペらしく全車にスポーティシートを標準装備している。また、サイズのアップに伴いリアシートのスペースも拡大され、大人ふたりが十分に座れる空間を確保している。トランクスペースは従来型より30L広い440Lで、40:20:40の3分割可倒式リアシートを活用すれば、使い勝手は高まる。

日本仕様の新型4シリーズクーぺは、まず「420i」と「420i M Sport」でスタート。最高出力184ps、最大トルク300Nmを発生する2Lの直列4気筒DOHCターボエンジンを搭載し、WLTCモード燃費は13.4km/Lを実現している。走りの面では、サスペンション取り付け部やアンダーフレームを強化するとともに高剛性ボディを採用、アルミニウム材をボンネットやドア、エンジン キャリアなどに用いることで軽量化も図り、ロール剛性の強化や衝突時の安全性能も向上させているという。

安全運転支援システムでは、高性能3眼カメラ&レーダーおよび高性能プロセッサーによる高い解析能力の最先端運転支援システムを標準装備、高速道路での渋滞時において、「ハンズオフ機能付き渋滞運転支援機能」により、一定条件下において、ステアリングから手を離しての走行が可能となっている。

画像: サイズのアップに伴いリアシートのスペースも拡大されており、大人ふたりが十分に座れる空間を確保している。

サイズのアップに伴いリアシートのスペースも拡大されており、大人ふたりが十分に座れる空間を確保している。

また標準装備となるパーキングアシスタントには、車両が直前に前進したルート最大50mまでを記憶し、その同じルートをバックで正確に戻ることが可能となるリバース・アシスト機能が採用されている。日本に多数点在する細い道での対向車とのすれ違いに困った際など、安全かつ正確に、元のルートに復帰することが可能となる。

コネクティビティでは、AI技術を活用して音声会話だけで車両の操作や情報へのアクセスができる「BMWインテリジェント・パーソナルアシスタント」を標準装備。「OK、BMW」と話しかけることで車両の操作や目的地の設定などができるが、コネクテッドドライブを標準装備することにより、スマートフォンで事前に検索した目的地を車両に送信できるなど、利便性がさらに高められている。また、車両のキーを持っていなくてもiPhoneをドアハンドルにかざせば車両のロック解除/施錠や、エンジンの始動もできるBMWデジタルキーも標準装備する。

車両価格(税込み)は、「420i」が577万円、「420i M Sport」が632万円。全車、右ハンドルとなる。

画像: BMWのクーペ伝統の美しいシルエット。ホイールベースは3シリーズと共通だが、全長は50mm、全幅は25mm拡大されている。

BMWのクーペ伝統の美しいシルエット。ホイールベースは3シリーズと共通だが、全長は50mm、全幅は25mm拡大されている。

BMW 420i クーぺ主要諸元

●全長×全幅×全高:4775×1850×1395mm
●ホイールベース:2850mm
●車両重量:1560kg
●エンジン:直4・DOHCターボ
●排気量:1998cc
●最高出力:184ps/5000rpm
●最大トルク:300Nm/1350-4000rpm
●駆動方式:FR
●トランスミッション:8速AT
●サスペンション:ストラット/5リンク
●WLTP燃費:13.4km/L
●車両価格:577万円

Mパフォーマンスモデルも同時に登場

画像: 387psと520Nmを発生する3Lターボエンジンに4WDを組み合わせたM440i xDrive クーぺ。

387psと520Nmを発生する3Lターボエンジンに4WDを組み合わせたM440i xDrive クーぺ。

新型4シリーズクーぺと同時に、これをベースに開発されたMモデルも登場している。BMW M社が開発するMモデルには2つのカテゴリーがあり、1つはサーキットでの走行を可能としたMハイパフォーマンスモデル、もう1つはサーキットで培われた技術を余すことなく取り入れ走行性能を高めたMパフォーマンスモデルとなるが、今回発表された「M440i xDrive」はMパフォーマンスモデルに位置付けられるモデル。

M440i xDriveは、最高出力387ps、最大トルク500Nmを発生する3Lの直列6気筒DOHCターボエンジンを搭載。インテリジェント4輪駆動システムの「BMW xDrive(エックス ドライブ)」やMアダプティブサスペンション、Mディファレンシャルを採用し、Mモデルにふさわしいパフォーマンスを発揮。ちなみに、0→100km/h加速は4.5秒とアナウンスされている。

デザインもMモデルらしく、ひと味違う。トランクリッドにMリアスポイラーを装備して空力特性を高めたほか、キドニーグリルやアインテーク、エアブリーザー、ミラーキャップが、Mパフォーマンスモデル専用色となるセリウムグレーとしての存在感と個性を演出する。

車両価格(税込み)は、1025万円。ハンドル位置は、左右それぞれ用意される。

画像: M440iのリアエンドには小ぶりだがスポイラーも装着。バンパー下のディフューザー形状も大型化されている。

M440iのリアエンドには小ぶりだがスポイラーも装着。バンパー下のディフューザー形状も大型化されている。

BMW M440i xDrive クーぺ主要諸元

●全長×全幅×全高:4775×1850×1395mm
●ホイールベース:2850mm
●車両重量:1740kg
●エンジン:直6・DOHCターボ
●排気量:2997cc
●最高出力:387ps/5800rpm
●最大トルク:500Nm/1800-5000rpm
●駆動方式:4WD
●トランスミッション:8速AT
●サスペンション:ストラット/5リンク
●WLTP燃費:11.2km/L
●車両価格:1025万円

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