1974年にデビュー以来、コンパクトFF車のベンチマークであり続けるフォルクスワーゲン ゴルフ。日本でも間もなく8代目となる新型が発表されるが、その前に初代から現行型までのゴルフを振り返ってみたい。今回は、初代ゴルフのさまざまなバリエーションを紹介しよう。

ゴルフはドイツ国外でも、派生モデルを生み出した。1978年にフォルクスワーゲンはアメリカのペンシルヴァニア州ウェストモアランドで工場を立ち上げ、ゴルフの現地生産を始めた。もともとフォルクスワーゲンにとってアメリカ市場はビートルを500万台も販売したドル箱となっていたので、その後継であるゴルフも当然のようにアメリカに導入された。

ただ、ゴルフはビートルのようには売れなかった。大きな理由は、1970年代頃からアメリカ市場を席巻し始めた日本車の存在である。当時フォルクスワーゲンはアメリカ市場でしっかり生き残っていた唯一のヨーロッパ製大衆車といってよかったが、残念ながらゴルフ1の時代からは、苦戦をしいられることになるのだった。

アメリカでのゴルフは、現地生産モデルについては、独自に「ラビット」という名前が与えられた。アメリカらしい親しみやすいポップな名前であるが、ドイツ製品であるフォルクスワーゲンに求められるイメージにふさわしいかというと、日本人の感覚としても少し首をかしげたくなるもので、2代目モデルからは、「うさぎ」をやめて通常のゴルフに統一された。

画像: 南アフリカでつくられたシティ(Citi)。写真は最終年の2009年のモデルで、バンパーやフロントマスクが現代化され、Cピラーに段差が入っている。

南アフリカでつくられたシティ(Citi)。写真は最終年の2009年のモデルで、バンパーやフロントマスクが現代化され、Cピラーに段差が入っている。

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