「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前の国産車は環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は「スバル レガシィ B4」だ。

ロールはレガシィ特有の4輪全体が沈み込むようなフィールで、追い込んでいくと高いGでグラッと小さく動く感じがあったり、旋回ブレーキでボディの揺れを感じたが、これは乗り心地のよさを追求した結果だろう。

それでもハンドリングをスポイルしないのは、シンメトリー4WDのバランスのよさと接地性に優れたサスや剛性の高いボディのおかげだろう。従来のキビキビ感は薄れた反面、安定感が高く、走りは実に高レベル。その上で静かで快適な室内空間を実現するなど、レガシィの進化は実に広範囲。正に新世代レガシィとして魅力満載となった。

画像: ショートデッキのセダンスタイルや、サイドウインドーの形状などは、従来からのB4のアイデンティティを継承している。

ショートデッキのセダンスタイルや、サイドウインドーの形状などは、従来からのB4のアイデンティティを継承している。

■レガシィ B4 2.5GT Sパッケージ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4730×1780×1505mm
●ホイールベース:2750mm
●車両重量:1480kg
●エンジン種類:水平対向4 DOHCターボ
●排気量:2457cc
●最高出力:210kW<285ps>/6000rpm
●最大トルク:350Nm<35.7kgm>/2000-5600rpm
●トランスミッション:6速MT
●駆動方式:縦置き4WD
●タイヤ:225/50R17
●当時の車両価格<税込み>:320万2500円

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