2020年、楽しみにしていたモデルのひとつ、フェラーリ ローマに試乗することができた。日常的な使用はもちろん、長距離移動にも理想的なモデルだというこのV8モデルのハンドルを握り、早朝の都心からドライブに出かけることにした。(Motor Magazine2021年1月号より)

SFストラダーレの派生版8速DCTを搭載している

搭載するのは、V8ツインターボエンジン。これをフロントミッドにマウントする後輪駆動モデルである。これはポルトフィーノにも搭載されていて、4年連続でエンジンオブザイヤーにも選ばれるほど高い評価を得ている。さらに他のフェラーリモデル同様、「ゼロターボラグ」コンセプトを継承している。実際、右足の動きにレスポンス良く反応し、高回転までストレスなく回る。

トランスミッションは、新開発の8速DCT。これはSFストラダーレに搭載されたものの派生版で、フェラーリのフロントエンジンモデルでは初採用である。SF90からの主な変更点は、高めのギアレシオとリバースギアの追加であり、さらにポルトフィーノに搭載される7速DCTに比べ6kg軽量化され、シフトラグもなく燃費の向上にも貢献している。

ローマのコンポーネントは70%が新設計され、クラス最高のパワーウエイトレシオ2.37kg/psを実現、カタログ値では、0→100km/h加速3.4秒、最高速320km/hと、スーパーカーと呼ぶに相応しいものだ。

マネッティーノ(ドライビングモード)は、WET、COMFORT、SPORT、RACE、ESCOFFの5種類を用意、あらゆる走行状況でドライブが楽しめるようになっている。また速度域に応じてロードラッグ、ミディアムダウンフォース、ハイダウンフォースとポジションが自動で変化するリアスポイラーを装備する。ハイダウンフォース時はリアスクリーンに対して角度が約135度となり、250km/hで95kgのダウンフォースを生み出すという。

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