短期連載「自動車博物館巡り」、今回は広島県福山市にある福山自動車時計博物館。そこはさながら遊園地のよう。体育着にマスク姿の小学生たちが、一見して貴重なヘリテージモデルに自由に乗り込み、ハンドルを動かして・・・一堂に会したコレクションは圧巻だった。(前編/Motor Magazine 2020年12月号より)

福山自動車時計博物館で見つけた素敵な三輪モデルたち

■三菱 三輪ペット レオ(Mitsubishi 3Wheel Pet Leo)

画像: 三菱 三輪ペット レオ

三菱 三輪ペット レオ

■三菱 三輪ペット レオ
・モデル生産年 :1959年
・主要諸元:全長2870×全幅1280×全高1520mm
・エンジン型式・種類:空冷単気筒310cc、最高出力13ps/4700rpm、最大トルク2.2kgm/3000rpm
→軽3輪トラック最後発として1959年10月に登場したのが新三菱重工製の三輪ペット レオ。シート下に左に倒して水平レイアウトとしたエンジンは309ccの空冷OHV単気筒で12.5psのハイスペックを誇る。そのおかげで最高速72km/hとクラストップを実現。さらに荷台長1.2mもクラス最大としていた。フロントタイヤを極力前方へ追いやるためトレーリングリンク式サスペンションを採用するなど、後出しジャンケンの強みを発揮した。デザインは個性的だ。

■マツダ K360(Mazda K360)

画像: マツダ K360

マツダ K360

■マツダ K360
・モデル生産年 :1962年
・主要諸元:全長2975×全幅1280×全高1430mm
・エンジン種類:空冷V型2気筒 356cc、最高出力11ps/4300rpm、最大トルク2.2kgm/3000rpm
→乗用車感覚で乗れる軽3輪トラックとして1959年5月に登場したのが東洋工業のK360。エンジンは11psを発生するドライサンプ式を採用した空冷OHVのV型2気筒で、運転席後方のミッドシップレイアウトを採用。最大積載量は300kgで最高速は65km/hとしていた。荷台を幌で覆った幌型やフルカバーしたライトバンも用意した。

福山自動車時計博物館 プロフィール

オーナーは、福山市で不動産業を営む立志伝中の人物。「備後・福山の暴れん坊」と呼ばれる能宗 孝氏の私的コレクションが一堂に会した博物館だ。「自動車・時計」が中心ながら、展示品のバリエーションは多種多彩。一度訪れたら病みつき間違いなしの「奥深さ」に驚く。(文:河原良雄/写真:小平 寛)

画像: 福山自動車時計博物館 ●住所:広島県福山市北吉津町3-1-22 ●入館料:小人(3歳~)300円/中高生600円/大人900円/65歳以上600円/障害者の方600円<団体割引/サービスデイあり> ●開館時間:午前9:00~午後6:00<年中無休> ●駐車場:あり

福山自動車時計博物館
●住所:広島県福山市北吉津町3-1-22
●入館料:小人(3歳~)300円/中高生600円/大人900円/65歳以上600円/障害者の方600円<団体割引/サービスデイあり>
●開館時間:午前9:00~午後6:00<年中無休>
●駐車場:あり

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