福山自動車時計博物館で見つけた素敵な三輪モデルたち
■三菱 三輪ペット レオ(Mitsubishi 3Wheel Pet Leo)
■三菱 三輪ペット レオ
・モデル生産年 :1959年
・主要諸元:全長2870×全幅1280×全高1520mm
・エンジン型式・種類:空冷単気筒310cc、最高出力13ps/4700rpm、最大トルク2.2kgm/3000rpm
→軽3輪トラック最後発として1959年10月に登場したのが新三菱重工製の三輪ペット レオ。シート下に左に倒して水平レイアウトとしたエンジンは309ccの空冷OHV単気筒で12.5psのハイスペックを誇る。そのおかげで最高速72km/hとクラストップを実現。さらに荷台長1.2mもクラス最大としていた。フロントタイヤを極力前方へ追いやるためトレーリングリンク式サスペンションを採用するなど、後出しジャンケンの強みを発揮した。デザインは個性的だ。
■マツダ K360(Mazda K360)
■マツダ K360
・モデル生産年 :1962年
・主要諸元:全長2975×全幅1280×全高1430mm
・エンジン種類:空冷V型2気筒 356cc、最高出力11ps/4300rpm、最大トルク2.2kgm/3000rpm
→乗用車感覚で乗れる軽3輪トラックとして1959年5月に登場したのが東洋工業のK360。エンジンは11psを発生するドライサンプ式を採用した空冷OHVのV型2気筒で、運転席後方のミッドシップレイアウトを採用。最大積載量は300kgで最高速は65km/hとしていた。荷台を幌で覆った幌型やフルカバーしたライトバンも用意した。
福山自動車時計博物館 プロフィール
オーナーは、福山市で不動産業を営む立志伝中の人物。「備後・福山の暴れん坊」と呼ばれる能宗 孝氏の私的コレクションが一堂に会した博物館だ。「自動車・時計」が中心ながら、展示品のバリエーションは多種多彩。一度訪れたら病みつき間違いなしの「奥深さ」に驚く。(文:河原良雄/写真:小平 寛)