広々とした室内に乗員オリエンテッドの装備が満載したキャプチャー
新型のボディサイズは、全長4230×全幅1795×全高1590mmで、先代モデルに比べて全長が95mm長くなり、全幅は15mm、全高は5mm拡大。ホイールベースも2640mmと、先代モデルに比べて35mm長くなった。室内空間の拡大と快適性の向上に大きく貢献していることは言うまでもない。
形状が見直されたフロントシート(シートヒーター付)は、座面長が15mm長くなり包み込むようなものに、そして薄型形状のヘッドレストは後方の視認性の向上を意識してのこと。なお、インテンステックパックにはレザーシートが装備され、運転席には電動調整機能が備わる。
60:40分割可倒式リアシートは、フロントのシートバックの形状を工夫することで、膝回りのスペースがクラストップレベルの221mmとなり、先代モデルに比べて17mmゆとりが生まれた。前後に最大160mmスライドするのもメリットだ。
ラゲッジスペース容量は、欧州BセグメントSUVクラス最大レベルの536Lで、リアシートを倒した状態では1235Lまで拡大する。ラゲッジスペースを上下に分割するダブルフロアシステムも使い勝手が良さそうだ。
広くなった室内を視覚的に後押しするのが、前席の高いアイポイントと水平基調のダッシュボードや、フレームレスルームミラー。操作性を意識してドライバー側にわずかに角度が付けられた7インチ マルチメディアイージーリンクのタッチスクリーンともども、運転しやすい環境への配慮が伺える。
目を引くのがフライングセンターコンソール。宙に浮いているかのようなデザインは、ギアレバーをドライバーに近い位置にすることでドライビングポジションの最適化を目指したもので、新型キャプチャーが提唱するスマートコクピットの中核をなすものだという。
フライングセンターコンソール下のスペースは、スマートフォンのワイヤレスチャージ機能を持つ(インテンステックパック)収納スペースとし、上部は従来のギアレバーと違うシフト・バイ・ワイヤー技術による先進の「e-シフター」が装備される。軽い操作感ながら正確な変速操作が可能という。
小径化されたレザーステアリングは、先代に比べ小さなエアバッグシステムを採用したことによる。メーター類の視認性が高まったことに加え、ステアリングのスポーク上には、運転支援システムやインフォテインメント機能の音声入力が操作できるスイッチが配された。
音響へのこだわりも見せている。世界のサウンドシステムをリードするボーズとルノーの、10年以上にわたるパートナーシップから生まれた、クラストップレベルの音響効果を実現したというスピーカーシステム「Fresh Air Speaker」が装備されている。