2021年3月4日、ホンダ（本田技研工業）はレベル3の自動運転が可能な先進安全技術「HONDA SENSING ELITE（ホンダセンシング エリート）」を搭載したレジェンドを3月5日に発売すると発表した。
渋滞などの一定条件下でシステムがドライバーに代わって運転
外観は従来型のレジェンドと変わらないが、アルミホイールは専用デザインとなった。
レジェンドは、ホンダのフラッグシップ セダンだ。初代は1985年に発表され、現行型は2015年に発表された5代目にあたる。
今回採用された先進安全技術「ホンダセンシング エリート」は、ホンダセンシングの中でもエリート（Elite）：精鋭、優れた技術の象徴として命名された。とくに渋滞運転機能の「トラフィックジャム パイロット」は、ホンダが国土交通省より自動運行装置として型式指定を取得した自動運転レベル3：条件付き自動運転車（限定領域）に適合する先進技術で、これにより高速道路における渋滞時など一定の条件下で、システムがドライバーに代わって運転操作を行うことが可能になった。
自動運転レベル2まで運転の主体は「人」であり、そのためドライバーは常に前方を注視する必要があった。ハンズオフがその例で、手を離せても目を離すことはできなかったのだ。しかし、レベル3は限定領域において「システム」が主体となっての走行を可能とする。つまり、限定的にアイズオフができるのだ。
システムは先行車の車速変化に合わせて車間距離を保ちながら同一車線内を走行、停車、再発進する。ドライバーはその間、目的地の検索をはじめとするカーナビ操作だけでなく、ナビ画面でのテレビやDVDの視聴もすることが可能となり、渋滞時の疲労やストレスを低減できる。
ホンダセンシング エリートでは、トラフィックジャム パイロットの他に、次のような機能も備えている。
トラフィックジャム パイロットで渋滞路を自動運転中のイメージ。
