2021年3月4日、ホンダ(本田技研工業)はレベル3の自動運転が可能な先進安全技術「HONDA SENSING ELITE(ホンダセンシング エリート)」を搭載したレジェンドを3月5日に発売すると発表した。

ホンダセンシング エリートのさまざまな機能

●ハンズオフ機能
高速道路や自動車専用道路で、渋滞追従機能付きアダプティブ クルーズコントロールと車線維持支援システムが作動中に一定の条件を満たすと、ドライバーがハンドルから手を離した状態でも、システムが車線変更や追い越しなどの運転操作を支援する。

●緊急時停車支援機能
ドライバーがシステムからの操作要求に応じなかった場合、減速・停車を支援する機能。

●ヒューマン マシン インターフェース(HMI)
ドライバーへ作動状態、走行状況、システムからの操作要求を分かりやすく瞬間的に認知させるインターフェースで、ハンドル、ナビ画面上部、グローブボックスにホンダセンシング エリートの表示灯を装備する。

画像: トラフィックジャム パイロット作動中は、ハンドル、ナビ画面上部、グローブボックスにブルーの表示灯が点灯する。

トラフィックジャム パイロット作動中は、ハンドル、ナビ画面上部、グローブボックスにブルーの表示灯が点灯する。

今回、ホンダセンシング エリートが装備されたことによって、レジェンドは約40kgの重量増となっている。だが、2018年モデルの改良時にボディ剛性をアップしたことで、今回は走行関係のファインチューンで対応できているという。したがって、V6エンジン+3モーターのハイブリッド システムによるパワートレーンなどのスペックに変更はない。自動運行装置搭載車であることを示すエクステリアの専用装備としては、ブルー アクセサリーランプと専用アルミホイールを採用。数多くのセンサー類も目立たないように内蔵して、自動運行装置搭載車であることをさりげなく主張している。

インテリアの専用装備では、前述のホンダセンシング エリート表示灯と、12.3インチのフル液晶グラフィックメーターを採用し、システムの作動状態、走行状況、操作要求がドライバーに直感的に伝わるような配慮が加えられている。

なお、この「レジェンド ハイブリッドEX ホンダセンシング エリート」は100台限定生産のリース専用車両で、車両価格(税込み)は1100万円。3.5LのV6 直噴i-VTECエンジンに7速DCTとスポーツ ハイブリッドSH-AWDを組み合わせている。限定生産およびリース販売としたのは、ユーザーひとりひとりに対し、ていねいな説明やキチンとしたメインテナンス(アフターサービス)を行うためだという。リース契約やサービスは特定の販売店での対応となるので、詳しくはホンダのホームページを参照されたい。

限られた条件下とはいえ、世界で初めてレベル3の自動運転を可能にしたレジェンド。その動向に注目しておきたい。

画像: ホンダセンシング エリート用のセンサーは、フロントのカメラ2基、ライダーとレーダーが前後に5基ずつの計12基備わる。

ホンダセンシング エリート用のセンサーは、フロントのカメラ2基、ライダーとレーダーが前後に5基ずつの計12基備わる。

■ホンダ レジェンド ハイブリッドEX ホンダセンシング エリート 主要諸元

●全長×全幅×全高:5030×1890×1480mm
●ホイールベース:2850mm
●車両重量:2030kg
●パワーユニット:V6 SOHC+3モーター
●総排気量:3471cc
●最高出力:231kW(314ps)/6500rpm
●最大トルク:371Nm(37.8kgm)/4700rpm
●モーター最高出力:35kW+27kW×2
●モーター最大トルク:148Nm+73Nm×2
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・57L
●WLTCモード燃費:12.4km/L
●タイヤサイズ:245/40R19
●車両価格(税込):1100万円(リース販売のみ)

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